
通園・通学グッズの定番品、水筒。
これからの暑い季節、園や学校によっては毎日持参しなければならないお子さんもいらっしゃいますよね。
お茶や氷をたっぷり詰め込んだ水筒…ところが子供の肩には結構負担がかかることもしばしば。
そんな肩への負担を軽減する為のグッズが「水筒肩紐カバー」です。
首や肩などに固くて細い肩紐が直接当たるのをカバーし、重さを分散させるこのアイテム。
肌触りの良いダブルガーゼにキルト芯を挟み込んだ柔らかな仕上がりです。
今回は肩紐にくるりと巻き付けて使用するタイプの肩紐カバーをご紹介。
巻き付けてボタンで留めるだけなので、肩紐が本体から外せないタイプの水筒でもお使い頂けます。
それでは材料及び作り方です。
【出来上がり寸法】<広げた状態>
・縦幅22cm×横幅12cm
<ボタンを留めた状態>
・縦幅22cm×横幅4.5cm(内寸4cm)
【材料】・ダブルガーゼ…縦幅24cm×縦幅14cm(表地用)
・ダブルガーゼ…縦幅24cm×縦幅14cm(裏地用)
・片面接着キルト芯…縦幅24cm×縦幅14cm
・プラスナップボタン…3組
【必要な道具】・ミシンとミシン糸
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針(あればクリップ)
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・目打ち
・ハンディプレス(ワンタッチボタン使用の場合は不要)
・布用ペン
生地を裁断する。

生地の裁断にはこちらの「三種の神器」がおすすめ!
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
今回の肩紐カバーなどのように、長方形・正方形の直線を「
短時間で」「
正確に」切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。

表地・裏地・キルト芯ともに、全て縦幅24cm×縦幅14cmで裁断。

プラスナップボタンは3組必要。
見本では「直径9mm」のタイプを使用しています。
これより大きくても特に問題は無いので、お好みに合わせてどうぞ。

表地の裏面と接着キルト芯の「のり」がついた面をあわせ、ガーゼ生地の上からアイロンを当てて接着芯を貼る。

表地と裏地を中表に合わせる。

縫い代1cmでぐるりと1周縫い合わせる。
(縫い初めと縫い終わりは返し縫い。以下「縫う」と書いてある箇所は全て同じ)
返し口として「
5cm」は縫わずにあけておく。

角の部分は直角に縫ってもいいし、丸みをつけてもOK。
極端に大きな丸みをつけてしまうと最後にボタンを留める位置がずれてしまうので要注意。
見本では直径2cmの円で丸みをつけました。


直角に縫う場合は、画像の様に角の頂点を
「1〜2針斜め」に縫うと、表に返したときに綺麗な見た目になります。

縫えたらこんな感じ。

縫い代を5mm残してカットする。
この時、返し口部分の縫い代は
「1cm」残しておく。

角の部分は内側で縫い代が重ならないように、画像の様に三角にカットしておく。

返し口付近の縫い代にアイロンをあてておく。

返し口から表にひっくり返す。

角の部分は、目打ちや平たくて先が適度に丸い物(画像は木製マドラー)などを使って整える。

ひっくり返るとこんな感じ。

アイロンで形を整える。

返し口をコの字綴じ(ラダーステッチ)で綴じていく。

最初の一針は内側から外へ出し…

画像を参照に、表地と裏地を交互に3mmずつくらい掬っていく。
綺麗に縫うコツは、
・折り山より気持ち内側同士を縫う
・自分が思っているより、少し後ろを掬っていく
…などです。

糸を引っ張ると縫った部分がピタッと合わさり、縫い目も目立ちません。

最後は玉留めをしてから、

針を玉留めのすぐ横に刺して、内側から外側の適当な位置へ出す。

返し口が閉じるとこんな感じ。

生地端から2〜3mm内側に、押さえステッチを入れる。

縫えたらこんな感じ。

プラスナップボタンを付けていく。
返し口が無い側の長辺に、画像を参照に印を付ける。
(中央は生地端から1cmの位置、両側は生地端から縦横それぞれ1cmを測って交わった位置)

目打ちで穴を空け、

表側と裏側からそれぞれボタンパーツを差し込み…

ハンディプレスでぎゅっ!

3箇所取り付けるとこんな感じ。
こちら側が肩紐に巻き付けた時の「上側」となるので、ボタンの裏側は「凸パーツ」を入れるのがおすすめ。

一度巻き付けた状態に重ねる。

この時内寸が4cmになるように調整する。
※内寸4cmは肩紐2.5cmに対して余裕のあるサイズです※もっと細い肩紐の水筒の場合や、2.5cm肩紐でもベルト送り部分がそれほど厚みが無くぴったり巻き付けたい場合は、内寸が狭くなるように調節してください。
実際に使う予定の肩紐に巻き付けてみるのが一番確実です!
重ね合わせる位置を決めたら上からボタンをギュッと押さえ、下側の生地にボタン位置の印をつける。

それぞれ対になるボタン(凹パーツ)を取り付ける。
この時ボタンの表裏の向きに要注意!

巻き付けタイプの肩紐カバーの完成です。

ダブルガーゼとキルト芯で、ふっくら優しい触り心地。

汗をかいてもガーゼ生地がしっかりと吸収してくれます。

内寸4cmあれば、分厚いベルト送り部分のある肩紐でもしっかり包めます。
スナップボタンでガチッと留めるので、ずれたり髪の毛が絡んだりする心配が少ないのもポイントです。
私が愛用している清原製のハンディプレス。 安定のカシメ具合と台座の付け替えやすさで、ヘビロテしているお品です♪
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ハンディプレスが必要ないワンタッチタイプでももちろんOKです。
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【肩紐カバーにおすすめの生地】もちろんシーチングやブロード、オックスなどでも作成可能です。
あまり分厚い生地だと(キャンバスや帆布など)敏感肌のお子さまには不向きです。
私が個人的にダブルガーゼが好きなので、このふんわり肩紐カバーにはダブルガーゼをおすすめしています(´∀`)
逆に言うと、肌に触れない裏地はダブルガーゼでなくてもOKかと。
とっても涼やかで可愛らしいマリン柄のダブルガーゼ。 これは色違いで揃えたい! 水筒グッズの柄としてもぴったりですね♪
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男の子向けならこんなお洒落で可愛い車柄も! レーシングデザインで色合いも素敵です♪
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肩紐カバーは小さなアイテムなのでハギレセットもおすすめ!
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【プラスナップボタンではなく面ファスナー(マジックテープ)で作る場合】
スナップボタンではなく、面ファスナー(マジックテープ)で作りたい場合もあるかと思います。
その場合は
「長さ20cm×横幅2cm〜2.5cm」の面ファスナーを1組ご用意ください。

表地と裏地に、それぞれ画像の様に縫い付けます。

もし長さが短い面ファスナーしか手に入らない場合は(100均などだと短い物も多いです)、半分に切って上端・下端に縫い付けてください。
また面ファスナーを縫い付けるとその分厚みが出るので、巻き付けた時に重なる部分が短くなります。
内寸4cmになるよう、かつ面ファスナーが見えないようにしっかり重ね合わせるには、本体の横幅を12cmではなく
「1〜2cm多めに」裁断して広めに作ると綺麗に納まります。
もしくは面ファスナーの横幅をカットして縫い付けてください。
(例:横幅2.5cmの面ファスナー → カットして横幅2cmにする 等)

首や肩への負担を減らす、水筒の肩紐カバー。
首回りは汗をかいて汚れやすい部分でもあるので、お気に入りの生地でたくさん洗い替えを作ってみて下さいね。
なお肩紐を本体から外して通すタイプの肩紐カバーの作り方はこちらにあります。
↓

お好みに合わせてどうぞ!
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