2024年06月17日

好きなサイズで作る水筒カバーの作り方〜内クッションで抜け落ちにくい〜

水筒ホルダーmake61.jpg

自分の好きなサイズに合わせて作る、水筒カバーの作り方です。

円筒形ではなく直方形なのでハンドメイド初心者さんにも縫いやすく、内側のクッションが抜けにくさをサポートしてくれます。

また肩紐部分は取り外しが可能なので、肩掛けタイプにも手持ちタイプにも変更可能です。

今回はこのアレンジ自在な水筒カバーの作り方を、詳細な手順画像付きでご紹介します。

それでは材料及び作り方です。


水筒ホルダーmake49.jpg
【材料】
・表地…オックスやシーチングなどお好みの生地
・裏地…キルティング生地
・内クッション…キルティング生地
・接着芯…中厚地以上の厚さのもの
・Dカン…2個
・Dカン用タブ布…2枚



【必要な道具】

・ミシンとミシン糸
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針(あればクリップ)
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・布用ペン



【生地の裁断サイズの計算方法】
水筒ホルダーmake64.jpg
水筒ホルダーmake65.jpg
上記計算式に沿って、実際に計算例をあげてみます。
水筒ホルダーmake63.jpg
例1)この水筒の場合は直径が5.5cm、「カバーに入れたい長さ」が16cm

ここに「1cm」を足して
・16cm+1cm=17cm

出来上がりの「カバーの高さ」を「17cm」とします。

・生地の横幅(A)→5.5cm+5.5cm+2cm=13cm
・生地の縦幅(B)→17cm×2+5.5cm+2cm=41.5cm

よって、表地裏地の裁断サイズはそれぞれ「横幅13cm×縦幅41.5cm」となります。

ここで表地を「上布12cm、底布5cm」で切り替える場合、

・上布縦幅(B)→12cm+2cm=14cm
・底布縦幅(C)→5cm×2+5.5cm+2cm=17.5cm

横幅は切替しない場合と同じなので、上布底布の裁断サイズは「上布…横幅13cm×縦幅14cm」「底布…横幅13cm×縦幅17.5cm」となります。

水筒ホルダーmake62.jpg
例2)この水筒の場合、「カバーに入れたい長さ」が15.5cm

ここに「1cm」を足して
 ・15.5cm+1cm=16.5cm

出来上がりの「カバーの高さ」を「16.5cm」とします。

・生地の横幅(A)→8cm+8cm+2cm=18cm
・生地の縦幅(B)→16.5cm×2+8cm+2cm=43cm

よって、表地裏地の裁断サイズはそれぞれ「横幅18cm×縦幅43cm」となります。

ここで表地を「上布10.5cm、底布6cm」で切り替える場合、

・上布縦幅(B)→10.5cm+2cm=12.5cm
・底布縦幅(C)→6cm×2+8cm+2cm=22cm

横幅は切替しない場合と同じなので、上布底布の裁断サイズは「上布…横幅18cm×縦幅12.5cm」「底布…横幅18cm×縦幅22cm」となります。


【「カバーに入れたい長さ」に1cm足すのは何故?】

このレシピは内側にキルティング生地を使うので、表地と裏地を重ねたときに生地の厚みなどで内側の容量がどうしても少なくなる為、それを補うための1cmです。



必要サイズが計算できたら生地を裁断する。
水筒ホルダーmake1.jpg

生地の裁断にはこちらの「三種の神器」がおすすめ!
生地裁断の三種の神器


裁断がやみつきになる切れ心地。



安心の広さと包容力抜群のタフガイ。




押さえた生地は決して逃がさない。

我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
巾着カバー類などのように、長方形・正方形の直線を「短時間で」「正確に」切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。

水筒ホルダーmake2.jpg
見本作品は「切り替えあり」で作っていきます。

上布が2枚、底布が1枚、裏地のキルティング生地が1枚、タブ用布が2枚。

今回「内寸1.2cm」のDカンを使用するので、タブ用布は「横幅4.8cm×縦幅5cm」を2枚裁断。
(使うDカンの内寸にあわせて自由にアレンジして下さい。例:内寸1.5cmのDカン→タブ布横幅6cm×縦幅5cm など)

水筒ホルダーmake24.jpg
内側のクッション用キルティング生地が2枚。

縦幅は12cm固定
横幅は「本体生地横幅-4cm」となります。
(見本は本体生地横幅が13cmなので、クッション用生地横幅は9cm)

水筒ホルダーmake4.jpg
接着芯は表地と同じサイズを同じ枚数用意する。




水筒ホルダーmake3.jpg
重さのある水筒をしっかりカバーするため、接着芯は「中厚地」以上のものがおすすめです。

水筒ホルダーmake5.jpg
表地に接着芯を貼る。

水筒ホルダーmake6.jpg
上布と底布を画像の様に中表に合わせ、縫い代1cmで縫い合わせる。
(縫い初めと縫い終わりは返し縫い。以下「縫う」と書いてある箇所は全て同じ)

※柄に上下の向きがある場合は縫い合わせる方向に気をつける

水筒ホルダーmake7.jpg
縫えたら生地を開き、縫い代を底布側に倒す。

水筒ホルダーmake8.jpg
画像を参照に赤線部分に押さえステッチを入れる。

水筒ホルダーmake9.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake10.jpg
もう1枚の上布も同様に縫い合わせる。

水筒ホルダーmake11.jpg
両方を縫い合わせて長さが裏地と同じになっていればOK。

表地を切替せず1枚布で作る場合は裏地と同じサイズの生地を用紙し、この工程は飛ばして下さい。

水筒ホルダーmake12.jpg
表地を中表に半分に折り、生地端からそれぞれ1cm内側(赤線部分)を縫う。

水筒ホルダーmake13.jpg
この時切り替え部分の境目がきちんと合うように注意する。
(この部分だけ手縫いで軽く縫っておくのもおすすめ)

水筒ホルダーmake14.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake15.jpg
水筒ホルダーmake16.jpg
画像を参照に「マチ(水筒直径)の半分の大きさの正方形を描く。

水筒ホルダーmake17.jpg
生地の向きを変えて画像の様に折る。
先ほど描いた線が「マチの長さ(水筒直径)」と同じになっているか確認する。

水筒ホルダーmake18.jpg
線の上を縫う。

水筒ホルダーmake19.jpg
マチが縫えたら三角の先端を切り落とす。

水筒ホルダーmake20.jpg
水筒ホルダーmake21.jpg
上側から1cmの位置で画像の様に折り返す。

水筒ホルダーmake22.jpg
両サイドの縫い代はしっかりと開いておく。
切り替え部分の縫い代が分厚くなる場合は、少しカットしておくのもおすすめ。

水筒ホルダーmake23.jpg
表地部分の完成。

水筒ホルダーmake25.jpg
水筒ホルダーmake26.jpg
内クッション用の生地を、幅3cmの四つ折りにする。

水筒ホルダーmake27.jpg
画像を参照に裏地本体とクッションの中央を合わせ、上から5cmの位置に縫い付ける。
(この時「わ」になっている側を下にする)

水筒ホルダーmake28.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake29.jpg
反対側にも同じ様に縫い付ける。

水筒ホルダーmake30.jpg
中表になるように半分に折り、生地端からそれぞれ1.1cm程度内側(赤線部分)を縫う。

※裏地のキルティング生地の方が分厚くなるので、少し縫い代を多めに取っておくと内側に合わせたときに収まりが良くなります。

水筒ホルダーmake31.jpg
表地と同じ様に正方形を描く。

水筒ホルダーmake32.jpg
生地の向きを変えて折り、線の上を縫ってマチを作る。
先端は切り落としておく。

水筒ホルダーmake33.jpg
上の部分を1.5cm折っておく。

水筒ホルダーmake36.jpg
タブを作る。
4.8cm幅側に、画像の様に4等分の折り目を付ける。

水筒ホルダーmake37.jpg
両側を折ってから更に半分に折る。

水筒ホルダーmake38.jpg
生地端から2〜3mm内側を縫う。

水筒ホルダーmake39.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake40.jpg
Dカンを挟んで半分に折り、端から5mm内側を縫う。

水筒ホルダーmake41.jpg
厚みがあって縫いにくい場合は、ミシンの押さえの後側に厚みがある物を挟んでやると縫いやすい。

水筒ホルダーmake42.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake43.jpg
表地の中に裏地を入れ込む。

水筒ホルダーmake44.jpg
水筒ホルダーmake45.jpg
両脇の縫い目同士の位置を合わせ、表地に対し裏地が2mm程度内側になるようにする。

タブは本体から1.5cm程度出ている状態に挟む。

水筒ホルダーmake46.jpg
分厚くてまち針が通りにくいので、仮止めのりやクリップなどで固定するのがおすすめ。
うろこ愛用品。1本持っておくと本当に便利です♪


水筒ホルダーmake47.jpg
生地端から5〜6mm内側のラインを、ぐるりと一周縫う。

※直径の小さな水筒のカバーの場合は少し縫いづらいのでゆっくりと!
挟んであるDカンなどをミシンが巻き込まないように、充分に注意しながら縫って下さい※


水筒ホルダーmake48.jpg
水筒カバーの完成です。



【肩紐・持ち手など】

使用する場面の必要に応じて、肩紐や持ち手を用意して下さい。

◆持ち手タイプ◆
学校などで机の横に提げておく時や、自分のカバン、ベビーカーなどに引っ掛けておく場合におすすめです。
水筒ホルダーmake52.jpg
【自作する場合の材料】
・生地…幅3cm×長さ40cmを1枚
・ナスカン(内寸1cm)…2個

水筒ホルダーmake53.jpg
アイロンで4等分の折り目を付ける。

水筒ホルダーmake54.jpg
両側を折ってから更に半分に折る。

水筒ホルダーmake55.jpg
生地端から2〜3mm内側を縫う。

水筒ホルダーmake56.jpg
縫えたらこんな感じ。

水筒ホルダーmake57.jpg
ナスカンに通し、画像を参照に「3cm→1.5cm」と折り、5mm間隔で2箇所縫う。
(反対側も同じ様に)

水筒ホルダーmake58.jpg
持ち手の完成。

水筒ホルダーmake59.jpg
本体に取り付ける。

水筒ホルダーmake60.jpg
持ち手の長さはお好みに合わせてアレンジして下さい。
布ではなく細めのアクリルテープで作っても良いですし、


最初から持ち手として売っている物もあります。
100均などにも売っていますので、お好みに合わせてどうぞ。



◆肩紐タイプ◆
水筒の持ち歩きとしてスタンダードな肩紐タイプ。小さなお子さまにもおすすめ。

【自作する場合の材料】
・生地…8cm×130cmを1枚
・ナスカン(内寸2cm)…2個
・ベルト送り(内寸2cm)…1個

ペットボトルカバーmake55.jpg
肩紐用の生地に、幅2cmの折り目をつける。

ペットボトルカバーmake56.jpg
タブと同じ様に「両側→更に半分」に折りたたみ、両端を縫う。

ペットボトルカバーmake57.jpg
縫えたらこんな感じ。

市販のアクリルテープやカバンテープなどを使用する場合は、この工程は飛ばして下さい。

ペットボトルカバーmake58.jpg
肩紐に金具を取り付けていく。

最初にナスカンを画像の様に通し、端を5cm折り返す。

ペットボトルカバーmake59.jpg
更に1.5cm内側に折り込み、端から5mmずつ間を空けて2箇所縫う。

ペットボトルカバーmake60.jpg
縫えたらこんな感じ。

ペットボトルカバーmake61.jpg
次にベルト送り→もう一つのナスカンの順に、画像と同じになるように通す。

ペットボトルカバーmake62.jpg
画像を参照に、紐の端をベルト送りに通す。

ペットボトルカバーmake63.jpg
ベルト送りを基点として「3.5cm→1.5cm」になるように紐を折る。

ペットボトルカバーmake64.jpg
端から5mmずつ間を空けて2箇所縫う。

ペットボトルカバーmake65.jpg
肩紐の完成。
こちらも市販のアクリルテープなどを上手く活用してください♪


水筒ホルダーmake101.jpg
あらかじめ両方用意しておけば、状況に応じて肩紐と持ち手を使い分けできるのでおすすめです。


【内クッションのボリューム調整について】

直径の大きな水筒のカバーなどの場合、基本レシピの内クッションだと少し物足りない事もあります。

まず表地に裏地を差し込んでみた時点で、一度水筒を入れてみて下さい。
水筒ホルダーmake34.jpg
水筒ホルダーmake35.jpg
その際もう少しきつめにしたい、ボリュームが欲しい…となったら、上記画像を参照に内クッションに追加でキルティング生地のハギレを差し込んでください。

逆に直径の小さな水筒の場合でちょっときつすぎる?となった場合は、内クッションの内側生地を少しカットしてください。

水筒ホルダーmake51.jpg
出し入れしやすく抜け落ちにくいボリューム感に調整してみてくださいね(´∀`)



【使用生地について】
私のお気に入りのウサギ柄生地。
白地にカラフルな水彩がとっても愛らしい1枚です♪
7/1まで決算価格で出ています。おすすめ!


ごくごくスタンダードな無地のキルティング生地。
表地にあわせて選んで下さいね。




【商用利用について】
個人の範囲に限り商用利用を許可します。
当ブログのレシピや型紙で作った物をminneやメルカリ、バザー、フリーマーケット、店舗での委託などで販売するのはOKです。
企業(法人)及び店舗での商品化、有料教室での利用・二次配布は固くお断り致します。
※型紙そのものの、サイト、店舗、教室での二次配布・転売・オークション出品を禁止します。
※手芸教室・サークルなどでご使用になりたい場合は、コメント欄までご連絡下さい。
※またネット上で作品を販売する際、当ブログを画像を商品ページに無断転載することを禁止致します。

もしブログやInstagramアカウントなどお持ちでしたらご紹介下さったりリンクを貼って頂けると嬉しいです(´∀`)
インスタグラムのアカウントはこちら↓
Instagramロゴ.jpg
@urokohandmade

当ブログの型紙や作り方で作った作品をアップされる場合、良ければ是非「#うろこのあれこれハンドメイド」とハッシュタグを付けて下さいませ。

水筒ホルダーmake100.jpg
水筒カバーは結構傷みやすく、気がつけばボロボロに…なんて事も多いアイテム。

カバーだけ買い直すのもな〜という方に、直線だけで縫いやすくフィット感のある水筒カバーのハンドメイドはおすすめです^^

がっつり丈夫な帆布で作るのもいいですし、中に「バッグの底板」を小さくカットして仕込むのも良いですよ😊

ぜひお好きな生地で作ってみて下さいね!

一緒に肩紐カバーもどうぞ。
↓ ↓ ↓
水筒肩紐カバー1.jpg
ダブルガーゼの水筒肩紐カバーの作り方【無料型紙あり】
水筒の肩紐が食い込んで痛い!というお子さん向けに作ってあげたい肩紐パッド。
バイアステープやボタンを使わない、シンプル簡単な作り方です。

水筒肩紐カバー巻き付けタイプmake39.jpg
ダブルガーゼの水筒肩紐カバーの作り方【巻き付けタイプ】
こちらは肩紐にクルッと巻き付けて使うタイプの肩紐カバーです。
水筒本体から肩紐が取り外し出来ないタイプの物でも、安心して使って頂けます。

その他当ブログの無料型紙/作り方一覧はこちらからどうぞ。

無料型紙一覧.jpg

作ってみた感想などコメント頂けると嬉しいです。
次の無料型紙作成のモチベーションになります😊

うろこのやる気スイッチ!
作り方がお役に立ちましたら、ポチッと応援クリックをお願いします。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 子供服(洋裁)へ

Instagramロゴ.jpg
Instagramやってます!

Twitterロゴ.jpg
Twitterアカウントはこちら♪
うろこ(@urokonohandmade
お気軽にフォローして下さいませ^^

・Amazonで定番人気のベビーグッズあれこれ→★

posted by うろこ at 20:42| Comment(2) | 水筒グッズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする