5月も後半にさしかかってくると日差しがきつく感じられるようになってきました。
毎日の通学通園や、ちょっとしたお散歩などのお出かけにそろそろ欲しくなってくるのが帽子ですよね。
日除けにきちんとつばのあるタイプの、ちょっぴりヒラヒラと可愛らしいシルエットの帽子をダブルガーゼで手作りしてみたら素敵なんじゃないかと思い型紙を描いてみました。
いわゆるチューリップハットの変形バージョン。
シンプルに2枚布を接ぎ合わせて作ることができるリバーシブルタイプで、小さな子供向けにあごゴムにも対応。
リボンで多少のサイズが調節が出来るのもポイントです。
今回はそんな実用性重視の変わりチューリップハットの作り方を、無料型紙付きでご紹介します。
それでは材料および作り方です。
【出来上がり寸法】
直径27cm、高さ9cm、頭囲約50cm
【材料】
・ダブルガーゼ(表地)…45cm×45cm
・ダブルガーゼ(裏地)…45cm×45cm
・リボン2種類…各110cm程度
(リボンを共布で作る場合は、布地110cm×5cmを追加で用意)
※あごゴムを付ける場合
・帽子用ゴム…50cm程度
・ボタン…2個
最初に型紙を作成する。
型紙を8枚印刷し、1枚は8角形込みのラインで切り抜き、残り7枚はグレーの部分だけを切り抜く。
8角形のラインとグレーのパーツの中央線を合わせ、1枚ずつずらしながら貼り合わせていく。
全部貼り合わせたところ。
太陽みたいな型紙の完成。
生地を裁断する。
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。
我が家の三種の神器。
これがあると複雑な曲線でもサクサクと切れます。
表地と裏地を各1枚ずつ裁断したところ。
生地を中表にし、隣り合った部分がぴたりと重なるようまち針で止める。
V字の切り込みの頂点部分から3.5cmの部分に印をつける。
帽子のつば側から先ほど付けた印に向かって、生地端から6〜7mmのラインを縫う。
印付近は自然な鋭角になるようにする。
7カ所を同じように縫っていく。
最後の8カ所目はリボン通しのための穴を空けて縫う。
型紙のリボン通し位置を参考に、縫い止まり位置の印を付ける。
リボン通し位置を残して縫う。
(縫い止まり部分はしっかりと返し縫いする)
8カ所全部縫い終わったところ。
(この時点でふわっと自然な立体になる)
縫い代をアイロンで割る。
先ほど空けたリボン通し穴の周りを四角く縫う。
割った縫い代の、つばからはみ出た余分な部分を切り落とす。
裏返すとこんな感じ。
もう1枚も同じように縫い合わせる。
裏地と表地を中表にし、リボン通し穴の位置を合わせてまち針で止める。
返し口を5〜6cm残し、生地端から7mm程度のラインを1周ぐるりと縫う。
縫い目にかからないギリギリの部分を、1辺につき3カ所切り込みを入れる。
縫い代をアイロンで割る。
返し口からひっくり返す。
つばの先端が綺麗に出るように内側から整えつつ、アイロンで形を落ち着かせる。
つばの部分を、生地端から2〜3mmのラインでぐるりと1周縫う。
リボン通し穴の四角の縫い目に合わせるように2周縫う。
帽子本体の完成。
【共布でリボンを作る場合】
110cm×5cmの布を用意する。
(もしくは55cm×5cmを2つ縫い合わせても良い)
布を半分に折り、更に両側を5mmで折る。
両端も5mmで折り返しておく。
生地端から2〜3mmのラインを縫う。
両端も2〜3mmの部分を縫う。
ヒモ通しを使ってリボンを通す。
クロバー/スピードひも通し(長・短2本セット) |
しなやかに曲がるプラ製の物が結構使いやすいです。
外側にもう1つのリボンを巻く。
リボン2本を合わせて結ぶ。
ダブルガーゼの変わりチューリップハット、完成です。
共布で作ったリボン、グログランリボン、他にもレースリボンやサテンリボンなどでも可愛らしく仕上がります。
【あごゴムを付ける場合】
内側2カ所にボタンを縫い付ける。
場所はリボン通し穴のすぐ上と、その対角線上。
帽子用のゴムを子供の顔の大きさに合わせて切り、両端を輪っかに結ぶ。
先ほど付けたボタンに引っかける。
ゴムが伸びてきたり、長さが足りなくなったときにはゴムだけを外して取り替えることが可能です。
また帽子自体をリバーシブルで使う場合は、ボタンだけ残してゴムは外せます。
なのでボタンは表側に出ても違和感が無いデザインの物を使うとなお良しです。
外側のリボンは基本的には内側のリボンと合わせて結ぶだけですが、リボン外れが気になる場合はリボンの結び目の対角線上になる部分を軽く縫い止めると安定します。
(リバーシブルで使う場合は糸を取らないとならないので少し手間ですが…)
無地×チェックバージョン。
チェックの布で共布リボンを作る場合はバイアス方向(斜め方向)にした方が可愛いかも。
なので生地が少し余分に必要です。
リバーシブルチェック面の、外側リボン無しバージョン。
型紙はこちらになります。
↓
変わりチューリップハット無料型紙.pdf
PDF形式です。
縮小・拡大無しでA4用紙1枚で印刷可能。
Adobe Acrobat Readerをお持ちで無い方は、先に無償ダウンロードしてからご利用下さい。
Adobe Acrobat Reader公式サイト
型紙は縫い代込みです。
【商用利用について】
型紙は個人レベルでの商用利用可です。
どうぞお気軽にご利用下さい♪
もしブログなどお持ちでしたらご紹介下さったりリンクを貼って頂けると嬉しいです(´∀`)
型紙シリーズ名→「UROKO*handmade」
※型紙そのものの二次配布・転売・オークション出品はご遠慮下さい。
【生地選びについての注意】
この型紙は放射状になった布を縫い合わせて作るので、柄に方向のある生地は向いていません。
・○→無地、チェック、縦横方向の無い柄(いわゆる小紋柄)など。
・×→ボーダー柄、ライン柄、一方方向に柄付けされた生地など。
生地の組み合わせ色々お楽しみ。
無地×同色小花
同色無地×水玉ドット
チェック×大粒ドット
デニム風×アニマル
無地×naniIRO「Fuccra :rakuen」
着装イメージ。
1歳児だと少しリボンをしっかりめに結んで、首後ろを包む感じで斜めがけに。
あごゴム有りバージョンです。
同じサイズの帽子を6歳児が着用。
あごゴム無しバージョン。
ひらひらと軽やかな雰囲気で。
意外と着用幅が広いので、姉妹お揃いで作っても良い感じです。
個人的にダブルガーゼが大好きなのでダブルガーゼばかり紹介しましたが、他の布でももちろん作成可能です。
綿ローンやリネンでも素敵でしょうし、夏物ならレース生地で作ってもオシャレだと思います。
お好みの布で色々と試してみて下さい。
ダブルガーゼなのでふにゃっと柔らかい出来上がりになりますが、もう少し張りが欲しいなら接着芯を貼っても良いのかもしれませんね。
シワが出来た場合はタオルなどを丸めて作った台座にかぶせて、適宜アイロンをかけて下さい。
これからの暑い季節。
手作りの帽子をかぶった我が子と公園に、お買い物に、お出かけに…きっと良い思い出になるんじゃないでしょうか。
作ってみた感想などいただけると嬉しいです(´∀`)
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少し暑くなってきたので、チューリップハットに挑戦してみました!
以前、見ていたときは(すみません(´д`|||)こんな複雑なの作れないよ〜って思ったんですけど…。
やってみるものですね。
型紙を写すのと切るのはちょっと大変ですが、私でもできあがりました!
やっぱり丁寧な説明と分かりやすい写真に助けられました。
ありがとうございました。
今からお出掛けが楽しみです。
実はコップ袋と布団カバーも保育園入園に向けて作らせてもらいました。
忙しいと思いますが、これからもブログ楽しみにしています。
ご無沙汰しております!またコメント頂けて嬉しいです^^
お嬢さんもう1歳になられたんですね。
よちよち歩きも始まって可愛い盛りですね(*´∀`)
チューリップハットに挑戦して下さってありがとうございます。
そうなんです、何が面倒って型紙を印刷して切り抜いて貼り付けるのが一番手間がかかるという…(苦笑)
でも作り方は分かりやすいと言って下さって一安心です。
他にも色々作って下さって光栄です。
以前リクエスト頂いていたチュニック系も、また順次型紙公開頑張りますね!
ぜひまたお越し下さい。
今後ともよろしくお願い致します^^
はじめまして!コメントありがとうございます。
チューリップハットの型紙をお目に留めて下さって嬉しいです^^
ご質問の件ですが、私がオススメしているカッターマットとロータリーカッターは「olfa(オルファ)」というメーカーの物ですが、この会社はカッター特化の企業なので、刃自体の「切れ味/丈夫さ」については個人的にはとても優れていると感じています。
それに刃に対してスムーズに力を入れやすい握り部分の形状なので、作業に余計な力がいらないのも気に入っているポイントです♪
カッターマットもどっしりとした重みが有り、カッターで生地をしっかり裁断するのには心地よい安定感があります。
(なのでA1サイズは結構重たいですが^^;)
もちろん他社の製品もそれぞれ良い点はあると思いますが、現状私はこのオルファ製の物を気に入っています。
ご参考になれば(´∀`)♪