赤ちゃん育児の必須アイテム、抱っこ紐。
1日のうち案外赤ちゃんはたくさんの時間を抱っこ紐の中で過ごしていますが、そうすると気になってくるのは抱っこ紐へのよだれ・汗問題。
月齢によっては肩紐だけでなくフード付近もなめなめしてしまう赤ちゃん。
あるいは春夏の汗ばむ季節では、汗っかき赤ちゃんの首回りの汗もママのお悩みポイントの1つ。
今回はそんな汗やよだれを優しくガードしてくれる「首回りカバー」の中でもスリーピングフードの出し入れ口が付いたタイプの作り方を、無料型紙付きでご紹介します。
それでは材料および作り方です。
【出来上がり寸法】
縦22cm×横50cm
【材料】
・ダブルガーゼ…45cm×55cm(表地用)1枚
・ダブルガーゼ…45cm×55cm(裏地用)1枚
・キルト芯…45cm×55cm 1枚
・薄手の布…5cm×5cm(接結用)2枚
・プラスナップボタン…2組
【必要な道具】
・ミシンとミシン糸(もしくは手縫い針と手縫い糸)
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・目打ち
・ハンディプレス(ワンタッチタイプのスナップボタンなら不要)
・仮止め用のり(あると便利)
型紙を印刷し、生地のカット線で切り抜く。
図の様にAとBをのりしろで貼り合わせる。型紙の完成。
表地・裏地・キルト芯ともに45cm×55cm。
生地を裁断する。
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。
我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
生地を短時間で正確に切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。
生地を半分に折りたたみ、「わ」になった部分に型紙の◎をあわせて裁断する。
!!生地の裁断方向について!!
柄に上下の向きがあるタイプの布を使う場合、実際に使用した時に「蓋」として見せたい方の生地は、必ず型紙に対して上記図の向きになるように裁断して下さい。
(今回の見本作品で言うと、白地ドットの布の方)
蓋は折り返して使うので、上下逆になります。ご注意下さい。
パーツA、3枚。
パーツB、3枚。
接結用布、2枚。
接結用布の両端を、図の様にアイロンで折る。
サイズは5cm×3cm。
パーツAの表地とキルト芯を合わせる。
(※ここでいう表地とは、蓋を折り返したとき柄が見えない方の生地を指します)
ちなみに今回使用したのは「片面接着キルト芯」です。
片面だけアイロンで溶ける「のり」が付いています。
(よく見るとキラキラした粒がくっついています)
表地の裏面と接着キルト芯の「のり」がついた面をあわせ、ガーゼ生地の上からアイロンを当てる。
この時生地を上から押さえつけない様に気をつける。
(表面を撫でるように、アイロンを少し浮かし気味に滑らしていく)
表地の上に、先ほど作った接結用布を重ねる。
仮止め用のりで貼っておくと、後の作業がやりやすい。
うろこ愛用の仮止め用ペンタイプのり。
ちょこっと止めしたい時にはかなり便利(´∀`)
下から「芯地→表地→接結用布→裏地(蓋として見せたい方)」の順番になるように重ね、表地と裏地は中表に合わせる。
生地をまち針で留め、返し口を5〜6cm残して生地端から7mm程度のラインをぐるりと1周縫う。
カーブの部分に図の様に切れ込みを入れる。
先端部分はV字にカットする。
縫い目まで切ってしまわないよう要注意!
返し口付近の縫い代を、アイロンで割っておく。
返し口から指を入れ、ひっくり返す。
もごもご…。
もごもご…あと少し…。
内側から「先端の丸い平たい物(ハサミや木製マドラーなど)」を使って丸みを出す。
全部ひっくり返ったらアイロンで形を整える。
返し口を閉じる。
コの字綴じ(ラダーステッチ)で糸を通し…
糸を引くときゅっと閉じる。
縫い目が細かい方が綺麗に閉じる。
コの字綴じが面倒なら、生地端から2〜3mmのラインをぐるりと1周縫うだけでもOK!
お好みでどうぞ♪
パーツBも、下から「芯地→表地→裏地」の順番になるように重ね、表地と裏地は中表に合わせる。
生地をまち針で留め、図を参照に返し口を5〜6cm残して生地端から7mm程度のラインをぐるりと1周縫う。
縫えたら図の様に切り込みを入れる。
返し口から指を入れ、ひっくり返し、アイロンで形を整える。
先端部分の余分な生地を切り落とす。
こちらも返し口をコの字綴じで閉じるか、生地端から2〜3mmのラインをぐるりと縫って返し口を閉じる。
パーツAの上にパーツBを合わせる。
接結用布を図の様にピタリと折り返す。
更に折り返す。
赤線のラインを四角く縫う。
太線の部分は特に往復してしっかり縫う。
縫えたところ。
裏側はこんな感じ。
反対側も同じように縫う。
本体の完成。
裏返すとこんな感じ。
プラスナップボタンを付ける。
プラスナップボタンはワンタッチタイプでもハンディプレスを使うタイプでも、どちらでもお好みで。
ちなみに私はこの商品を愛用しています。
「手作り工房 MY mama」さんで買った物ですが、送料無料で更に最初からプラスナップボタンがおまけでついてくるのでとてもお得でした♪
そんなにハンドメイドはしない…という方は、ハンディプレス不要のワンタッチタイプも便利です。
↓
目打ちで穴を開ける。
穴の上下からバネとゲンコをそれぞれ差し込み…
ハンディプレスでぎゅっ!
プラスナップボタンを付ける位置はこんな感じ。
※ご注意!※
ここに記載したボタン位置は、あくまでも目安の位置です。
抱っこ紐の種類や使用年数によって厚みが違うので、巻き幅は変化します。
必ず一度お手持ちの抱っこ紐に巻いてみてから、ボタン位置を決めて下さい。
エルゴ首回りカバーの完成です。
【首回りカバーの付け方】
エルゴに対して図の様に首回りカバーを置く。
パーツBを下側に降ろし、両側のボタンを留める。
蓋の部分は実際に赤ちゃんを抱っこすると本体に丸みが出るので、自然な形で外側に折れ曲がります。
フードを使用する際は、首回りカバーのパーツの間からフードを引き出して下さい。
こんな感じで、最初からフードを引き出したままでも大丈夫です。
首回りカバーとお揃いの生地でよだれパッドを作ると可愛いですよ(´∀`)♪
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型紙はこちらになります。
(文字リンクをクリック)
↓
首回りカバー無料型紙1-2-3.pdf
PDF形式です。
縮小・拡大無しでA4用紙3枚で印刷可能。
Adobe Acrobat Readerをお持ちで無い方は、先に無償ダウンロードしてからご利用下さい。
Adobe Acrobat Reader公式サイト
型紙は縫い代込みです。
【商用利用について】
型紙は個人レベルでの商用利用可です。
どうぞお気軽にご利用下さい♪
(minneやメルカリ、フリーマーケットなどはOKです。手芸店・企業などでの使用は想定しておりません)
もしブログやInstagramアカウントなどお持ちでしたらご紹介下さったりリンクを貼って頂けると嬉しいです(´∀`)
インスタグラムのアカウントはこちら↓
@urokohandmade
当ブログの型紙を使った作品をアップされる場合、良ければ是非「#うろこのあれこれハンドメイド」とハッシュタグを付けて下さいませ。
型紙シリーズ名→「UROKO*handmade」
※型紙そのものの二次配布・転売・オークション出品はご遠慮下さい。
※手芸教室・サークルなどでご使用になりたい場合は、コメント欄までご連絡下さい。
【ダブルガーゼの生地について】
洗えば洗うほどふわふわで気持ちの良い手触りになるダブルガーゼ。
ちょっとばかし「ほつれやすく」「縫いにくく」「縮みやすい」ワガママ気質な生地ですが(苦笑)、その分赤ちゃんグッズには最適です。
柄もうっとりするような素敵な物が多いです。
ダブルガーゼ収集がやめられません…(´∀`)♪
首回りカバーなどの抱っこ紐用品の他にもスタイやマスクなど色々使えますし、扱いにくさはあまり気にせず是非ガシガシ縫ってみて下さい。
私は無地のダブルガーゼはこちらで買うことが多いです。
↓
やわらかコットンダブルガーゼ【お試し販売品 1mカット済み】【生地・布 綿(無地) 日本製】 |
水通し後の柔らかさもなかなかのものです♪
柄物のダブルガーゼはこの店が豊富。
↓
Fabric House Iseki
ダブルガーゼカテゴリーだけで200以上のお品が揃っています。
ジャンルも赤ちゃん柄・ポップ柄・北欧柄・作家物と色々。
商品毎の期間限定セールもよくやっているので、一度覗いてみる価値ありの大手店舗さんです。
見てるだけでも楽しいです。
【おすすめダブルガーゼあれこれ】
【ダブルガーゼの水通しについて】
一応生地を裁断する前には水通しをオススメしています。
が、ダブルガーゼと一口に言っても生地メーカーによっては縮み具合も様々。
水通ししないとどうなるのか?は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
↓
ダブルガーゼの水通しをしないとどうなるのか実験してみた。
【ボタンについて】
プラスナップボタンでなくても、金属スナップボタンやマジックテープなどでお好みにアレンジして下さい。
とはいえ強度と手軽さの面で、私はプラスナップボタンいち押しです。
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【抱っこ紐使用例あれこれ】
この型紙で作った首回りカバーを、実際にモニターさんに使って頂きました。
エルゴのタイプによる使用感・サイズ感の参考にしてみて下さい。
【使用抱っこ紐:エルゴ360】
360タイプの特徴でもある前向き抱っこでのよだれ対策にもおすすめ。
【使用抱っこ紐:エルゴオリジナル】
頭の後ろから首回りにかけて、ふんわりとサポート。
【使用抱っこ紐:エルゴアダプト】
アダプトの特徴でもあるヘッドサポートがある状態でも使用可。
【エルゴアダプトでの使い方について】
アダプトでは普段ヘッドサポートをどのように使っているかによって、首回りカバーの装着方法が変化します。
・Aタイプの使い方
フードと一緒に最初からヘッドサポートも取り出し口から出しておいて使う方法。
フードの使用に合わせて、首回りカバーの蓋をヘッドサポートと一緒に立ち上げる。
普段状況に応じてヘッドサポートを立てたり倒したりしている方向け。
・Bタイプの使い方
ヘッドサポートを立てた状態で、その上から首回りカバーを装着する方法。
フードを使うときは首回りカバーの蓋だけを一緒に立ち上げる。
普段ヘッドサポートを立ち上げっぱなしの方向け。
アダプトタイプのモニターさんに、使い方を色々教えて頂きました。
どちらの使い方でも使用に問題は無いとのことでしたので、お好みに合わせて使ってみて見下さい(´∀`)♪
【エルゴ以外の抱っこ紐でも使える?】
ご近所さんのアップリカ抱っこ紐ユーザーさんに、この首回りカバーをつけて頂きました。
サイズ的にはちょうどピッタリのようです!
(使用抱っこ紐:アップリカコランビギ)
InstagramフォロワーさんのBaby&Me抱っこ紐ユーザーさんに、この首回りカバーをつけて頂きました。
こちらにも型紙そのままで使用出来そうな感じ。
好みでスナップボタンの位置は少しきつめにしてもいいかも?との事です。
(使用抱っこ紐:ベビーアンドミーONE ORIGINAL)
もし「このタイプでも使えたよ〜」というのがありましたら、ぜひコメント欄までご一報下さい♪
※エルゴアダプトクールエアタイプについて※
きちんと実証済みでは無いのですが、同じエルゴアダプトでもクールエアについては「他の物に比べて肩紐の幅が広い(=肩紐と肩紐の間隔が狭い)」との事で、この型紙通りで作成すると蓋部分に少々シワが入るかもしれません。
その点をご了承頂き作成するか、もしくは蓋部分の型紙を少しご自身で寸法を狭めてからの作成をおすすめします。
なにぶん無料で公開している型紙ですので、全てのタイプに対応するのは難しい部分が多々有り…(;´д`)
その辺ご理解頂ければ幸いです。
【御礼】
今回の型紙公開にあたり、現役エルゴユーザーさん3名様にモニターさんとして無償でご参加頂きました。
写真の提供やサイズ感・使用についてのアドバイスなどたくさんのご協力を頂き、本当にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
赤ちゃんとの快適な抱っこ紐ライフをサポートする首回りカバー。
夏場は汗対策に、冬場は寒さ対策に。
1枚持っておくと便利なアイテムですので、是非作ってみて下さいね(´∀`)♪
その他の抱っこ紐のカスタムグッズはこちらから。
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首回りもべたべたにするので、さっそく作ってみました!お裁縫は超初心者なのでパーツAとBをつなぐ部分がぴったりならなくて少し難しかったですが、自分で使う分には大丈夫そうです(*^-^*) 次はフードカバーにチャレンジします。型紙や丁寧な説明等感謝です!!
こんにちは!コメントありがとうございます^^
型紙を使って下さってとても嬉しいです。色々作ってみて下さったんですね(*´∀`)ノ
首回りカバーも早速挑戦して頂けて光栄です。
ブログ記事への作っていたご報告一番乗りですね〜♪
パーツを繋ぐところは確かに若干難しいかもしれません;
もっともっと初心者さんでも安心して作れるような型紙を目指して精進したいと思います…!
また是非色々作ってみて下さいね^^
今後ともどうぞよろしくお願い致します(´∀`)♪
こちらの型紙を使って、使ってみようと思っているのですが…
エルゴオムニ360 のクールエアタイプの場合も大丈夫そうでしょうか?
はじめまして!コメントありがとうございます^^
ご質問の件ですが、エルゴオムニ360のスリーピングフードは、エルゴオリジナルのフードに比べて横幅(特にエルゴ本体と接続している部分)が狭いと思うんです。
私の手元にはオムニ360は無いのではっきりとした寸法差は出せないのですが、そのままの型紙で作った物をオムニ360に装着すると恐らく左右3cmずつくらい空きが出来てしまうかなと。
なので型紙の出し入れ口側を少し修正して狭める方がいいかもしれません。
あとはフードと本体を繋ぐベルトが確かオムニ360には着いてなかった気がするので、マジックテープかスナップボタンなどで留めて頂く必要があるかもしれません。
そんな訳でそっくりそのままでは使用が難しいかと思いますので、ご自身で多少アレンジをして頂く方がいいかなと思います。
ご参考になれば幸いです(´∀`)
エルゴのアダプトクールエアタイプを使用しています。
型紙を実際に合わせてみると確かに肩紐と肩紐の感覚が型紙より狭く、このまま使用するとシワがよってしまいそうだったので、本体と蓋どちらの型紙も型紙の◎([わ]に重ねる部分)の辺から4cmの部分を真っ直ぐ切り4cm短くして使用しました!
色々考えて型紙の大きさを変えたりすることなくただ4cm短くするだけでアダプトクールエアにもぴったりのカバーを作ることが出来たので、今後作る人の参考になればと思い、コメントさせて頂きました!
もし、説明が上手く伝わらなかったらすみません(><)
素敵な型紙を使わせて頂きありがとうございました!!
コメントありがとうございます!
首回りカバーの型紙を使って下さって嬉しいです^^
そしてアダプトクールエアユーザーさんからのリアルなアレンジ例ご報告、とても参考になりました。
なるほど中央部分から4cm短くして丁度良い感じだったのですね!
これは他のユーザーさんに大変有益なアレンジ内容です。
さすがに全ての抱っこ紐の方にうちの首回りカバーを試着して頂くのは個人ブログとしては無理があるので、実際に作って下さった方からのアレンジ報告のコメントは本当にありがたいです^^
これからもぼちぼちと新作をアップしていきたいと思っていますので、良ければまたぜひブログにお越し下さいね!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします(´∀`)
上手く作れるようになったら、ハンドメイドで作成したものを商品として売れたらなぁ…と考えているのですが、よろしいでしょうか?
こんにちは!コメントありがとうございます^^
うちの型紙を使って下さって嬉しいです。
ご質問の件ですが、個人の範囲での商用利用でしたら許可しておりますのでどうぞお気軽にご利用下さればと思います。
ネットで販売する際は、
・型紙そのものを販売しない
・商品ページに当ブログの画像を使用しない
↑基本この上記2点を守って下されば大丈夫です。
※型紙の出典元の記載は任意です。
販売を始められたらハンドメイド作家さんデビューですね^^
活動頑張って下さいませ(´∀`)
この形すごく好きなんですけど、もっとこうなんて伝えたらいいか…難しいのですが、折り曲げて重なる部分あるじゃないですか、そこを取り外しできないかなぁって考えてて、よだれで汚れてフードかぶせる時、やはりそこが頭につくのが気になったのと、よだれが多い子はちょっと長い外出とかだと、ビチャビチャになって、途中で帰るってなると、よだれカバー全部交換しないといけないのかぁ…って思い、舐める部分をどーにかこちらの型紙をもとに交換したりできないか、新しく型紙を考え中です。自分なりに色々試行錯誤しながら頑張ってます(笑)
型紙は同じでもピッタリ!ってほど綺麗に切れないのにも腹を立てつつ…
色々参考にさせてもらいます(*´ㅈ`*)♡