日差しの厳しい夏のお出かけには必須の帽子。
頭頂部はもちろん、首の後ろも直射日光から守ってあげたいですよね。
今回はそんなニーズにお応えして、ハンドメイドの帽子の中では比較的挑戦しやすい6枚はぎのチューリップハットに、日除けにもなるリボン布をつけたタイプの作り方を、無料型紙付きでご紹介します。
サイズは「46cm/48cm/50cm/52cm」の4種類。
後ろ側が一部ゴムになっているので、少し余裕を持って使って頂けます。
それでは材料および作り方です。
【出来上がり寸法】
頭囲…46cm/48cm/50cm/52cm
高さ…約10cm
ツバの広さ…約25cm〜28cm
【材料】
・表地…100cm×25cm
・裏地…100cm×25cm
・接着芯…100cm×25cm(表地が薄い場合に必要)
・日除けリボン用布…25cm×30cm
(中央の留めるパーツ部分も含む)
・ゴム(1cm幅)…15cm程度
※実際に使用するのは6cmだが15cmあれば作業がやりやすい
・ゴム用布…4cm×13cm
・面ファスナー(マジックテープ)…凹凸各2cm×1.5cm
・ボタン…2個
・頭囲用の飾りリボン(お好みで)…55cm程度
【必要な道具】
・ミシンとミシン糸
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針(もしくはクリップ)
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・目打ちやヘラ
・ゴム通し(安全ピン)
・チャコペン(布用ペン)
・クリップ※あると便利
【パーツの配置の参考例】
※柄に上下がある場合を仮定してこの用尺が必要。
無地や柄に方向が無い布を使う場合は型紙を逆さにして裁断出来るので、少し用尺が少なくて済む。
6枚のうち一部を別布で取るなど、お好みにあわせて自由にアレンジして下さい。
型紙を印刷し切り抜く。
画像のように同じ型紙を3枚印刷し「前横側クラウン用」「後側クラウン用」「出来上がり線用」で用意しておけば作業がやりやすい。
生地を裁断する。
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。
我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
今回のチューリップハットのような曲線が多い型紙を使って、生地を「短時間で」「正確に」切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。
ロータリーカッターは用途に合わせてどうぞ♪
表クラウン6枚。
後ろ側のクラウン2枚は左右対称になるので要確認!
裏クラウン6枚。
接着芯6枚。
表地が薄い場合にお好みで使用して下さい。
(シーチング、ローン、ブロードなど)
接着芯を表地の裏側に貼る。
画像のように裁断してから貼り合わせてもいいし、最初に表地と接着芯を貼り合わせてから裁断しても良い。
お好みの方法でどうぞ。
頭囲に飾りリボンをつける場合は、画像のように型紙を参考にしてリボン位置の点を描いておく。
表地の裏側に出来上がり線を引く。
【表クラウンを作る】
表地2枚(前横側クラウン)を中表に合わせる。
まち針やクリップで留め、生地端から7mm内側の赤線部分を縫う。
(生地端まできっちりと)
曲線のきつい部分に切り込みを入れておく。
縫い代をアイロンで開くとこんな感じ。
後側クラウンを画像のように中表に合わせる。
先端をしっかりと重ね合わせ、生地端まで縫う。
広げるとこんな感じ。
はみ出た小さな三角部分はカットする。
残りの3枚のクラウンも同じように縫い合わせる。
2組のクラウンを中表に合わせる。
頂点の縫い目が交わった部分に印をつける。
裏表の頂点の縫い目がずれないようにまち針でとめる。
クリップなどを使ったり、仮縫いしておいても良い。
(見やすいようにまち針が刺さっただけの写真になっていますが、実際は裏表二枚合わせてすくって留めて下さい)
生地端から7mm内側のライン(赤線部分)を縫う。
この時必ず頂点の縫い目を通るように縫う。
アイロンで縫い代を開き、形を整えるとこんな感じ。
縫い目の2mm両側に、押さえステッチを入れる。
押さえステッチを入れると
・出来上がりが綺麗になる
・形がしっかりする
・内側で縫い代がもたつかない
…というメリットがあります。
が、絶対に入れないといけない訳ではないです。
ステッチを入れるかどうかはお好みに合わせて選んで下さい。
ステッチが綺麗に入るとこんな感じ。
今回は「表クラウン…ステッチ有り」「裏クラウン…ステッチ無し」で作っていきます。
頭囲の飾りリボン有りの場合はこの時点で縫い付ける。
最初につけておいたリボン位置の点にリボンの下側をあわせ、ぐるりと一周留める。
リボン下側の端から2mm程度内側を縫う。
反対側も同じように縫う。
縫えたらこんな感じ。
ゴム部分を作る。
4cm×13cmの布の上下を5mm折る。
更に半分に折り、生地端から2mm内側を縫う。
ゴムの端から6cmの部分に印をつける。
(※型紙50cm/52cm使用の場合は7cmで)
ゴム通しなどでゴムを通す。
布とゴムの端を合わせ、5mm内側で縫い止める。
ゴムを引っ張り、6cm(7cm)の印と生地端を合わせて5mm内側を縫い止める。
余分なゴムはカットする。
ゴムパーツの完成。
型紙の「ゴム位置」にゴムパーツを画像のように重ね、生地端から3mm程度内側で縫い止める。
裏クラウンも同じように縫う。
表クラウンと裏クラウンを中表にあわせて留める。
縫い目同士がきっちり合うように要注意。
返し口を残し、生地端から7mm内側のラインを縫う。
縫えたら返し口をアイロンで割っておく。
縫い代に切り込みを入れる。
後側はカーブがきついので特に多めに。
縫い目の両端に2カ所。
ツバ部分にも3カ所。
ゴムの下側部分のカーブにも多めに。
返し口から表に返す。
しっかりと引っ張り出し、丸み部分などは内側からヘラなどを使って形を整える。
(木製マドラー、使いやすいです!)
264円のお値打ち価格♪ | こういう便利な商品もあります。
アイロンで形を整えたら、ゴムパーツを返し口に挟み込む。
46cm/48cmの場合は約4cmに、50cm/52cmの場合は5cm程度に。
この時点で作りたい頭囲になっているかを確認し、ゴム部分で調整すると良い。
(実際にお子さんにかぶせてみるのも有り)
生地端から2mmのラインにステッチを入れ、そのまま返し口も閉じる。
ハット本体の完成。
【日除けリボンを作る】
日除けリボン用布から、
46cm/48cmの型紙の場合は「20cm×23cm」を、
50cm/52cmの型紙の場合は「22cm×23cm」を裁断する。
画像を参照に3方向を7mm程度の三つ折りにして縫う。
最初に1.5cmの折り目をつけてから折ると、三つ折りしやすい。
上部分は1.5cm幅の三つ折りにして縫う。
ボタンホールを開ける。
手持ちのミシン機能に従ってホールサイズの設定をする。
(使うボタンの大きさによってホールの大きさも違ってきます)
見える部分のボタンなので、思いっきり可愛い飾りボタンもおすすめ!
お花のボタン、とっても素敵ですよ(´∀`)♪
縫い目から5mm〜1cm程度内側にホールを開ける。
※ボタンホール機能が付いていないミシンの場合、手縫いで作る場合は、替わりにスナップボタンをつけるなどで対応して下さい。
リボン止めパーツを作る。
10cm×4.5cmの布を用意し、画像のように1cmと5mmの折り目をつける。
5mmに折った側を折り1.5cm幅になるように調整し、中央(赤線部分)を縫い止める。
面ファスナー(マジックテープ)を1.5cm×2cmサイズにカットする。
生地端を1cm折り、凹パーツを縫い付ける。
マジックテープなどはまち針が通りにくいので、手芸用の仮止めのりがあるととっても便利です♪
裏返してから同じように生地端を1cm折り、凸パーツを縫い付ける。
日除け布の裏側中央部分に凸側をあわせて、端から2mm内側を縫う。
表から見るとこんな感じ。
日除けリボンの完成。
ハット本体にボタンを2個縫い付ける。
日除け布を取り付ける。
適当に蛇腹に折りたたみ、画像のようにゴムパーツも一緒に巻き込んで留める。
日除け付きチューリップハットの完成です!
ヒラヒラとしたシルエットと大きなリボンがとっても可愛いです。
生地が可愛らしいと、頭囲の飾りリボンが無くても充分華やかな雰囲気♪
表クラウンを2種類の布で作っても素敵です。
【チューリップハットにおすすめの生地は?】
あまり分厚すぎる生地は縫いにくいかもしれませんが、薄い分には接着芯を貼れば対応出来るので柄優先で選んで良いと思います。
・ブロード
・シーチング
・ローン
・リネン
・ダブルガーゼ
・オックス
・ツイル
・綿ポリ
……等々。
両面オックスやツイルなどで作る場合は、少し柔らかめではありますが接着芯なしでも問題ないように思います(´∀`)
こちらは表地=オックス、裏地=ツイルで、接着芯を使わずに作りました。
飾りのリボンは裏地に使ったツイルと同じ生地で作った「布リボン」です。
統一感・オリジナル感が出るので自作リボンもおすすめです♪
市販のリボンを使う場合はサテンの物よりはグログランリボンなどが縫いやすいかと思います。
サテンは縫うのに失敗すると表面が痛みやすいんですよね(汗)
幅はお好みで良いかと思います。
今回の見本作品には「15mm」幅のグログランリボンを使用しました。
【今回使った生地など】
優しいタッチで描かれた樹木や小鳥がとっても素敵です。 こちらの色違いのグリーンもおしゃれ!(´∀`) | 北欧の森を彷彿とさせる、可愛い雰囲気のダブルガーゼ。
柔らかいカラーの綿ポリダンガリー。
シワになりにくく単体で張りがあるので、帽子の生地としては縫いやすい部類です。
見本では白地×紫系の葉っぱと小鳥で強めの色使いの生地なので、部分使いで無地と合わせました。 ピンク系の色違いだと別の無地との組み合わせもいいですね♪ | こちらもダブルガーゼ。
↑他にもおしゃれな生地が盛りだくさん!
楽天市場でのお買い物はこちらからどうぞ〜(´∀`)
型紙はこちらになります。
日除け付きチューリップハット46cm無料型紙.pdf
日除け付きチューリップハット48cm無料型紙.pdf
日除け付きチューリップハット50cm無料型紙.pdf
日除け付きチューリップハット52cm無料型紙.pdf
PDF形式です。
縮小・拡大無しでA4用紙1枚で印刷可能。
Adobe Acrobat Readerをお持ちで無い方は、先に無償ダウンロードしてからご利用下さい。
Adobe Acrobat Reader公式サイト
型紙は縫い代込みです。
印刷したときに記載してある5cmのラインが、実際紙の上で5cmになっているかどうかだけご確認下さい。
【商用利用について】
個人の範囲に限り商用利用を許可します。
当ブログの型紙で作った物をminneやメルカリ、バザー、フリーマーケット、店舗での委託などで販売するのはOKです。
企業(法人)及び店舗での商品化、有料教室での利用・二次配布は固くお断り致します。
※型紙そのものの、サイト、店舗、教室での二次配布・転売・オークション出品を禁止します。
※手芸教室・サークルなどでご使用になりたい場合は、コメント欄までご連絡下さい。
※またネット上で作品を販売する際、当ブログを画像を商品ページに無断転載することを禁止致します。
もしブログやInstagramアカウントなどお持ちでしたらご紹介下さったりリンクを貼って頂けると嬉しいです(´∀`)
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【あごゴムの付け方について】
小さい子だと特にあごにゴムが欲しいですよね!
後付けでゴムをつける方法はこちら→★
【日除け布を使うときのリボン留めパーツについて】
日除け布を使うときは上記画像のようにリボンをほどいて垂らして使います。
この時リボン留めパーツは、画像のようにゴム部分に巻きつけつつ…
この様に留めておくとブラブラせず邪魔になりません。
リボン留めパーツのマジックテープが髪や首に触ることも防げますので、一手間かかりますがおすすめです^^
夏のお出かけにぴったりの日除け付きチューリップハット。
是非お好みの布で作ってみて下さいね!(´∀`)
うろこのやる気スイッチ!
次なる制作活動のモチベーションになります。
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・Amazonで定番人気のベビーグッズあれこれ→★
リボン留めパーツですが,日除けを使用している場合は,マジックテープが首や髪の毛に当たってしまわないか,気になっています.
ゴム部分がいい感じにガードしてくれるのでしょうか?
日除けを広げているときはこんな感じ,みたいな着画があればぜひ拝見したいです.
こんにちは!コメントありがとうございます。
型紙を喜んで下さって私も嬉しいです^^
あごゴムの付け方も先ほど記事公開しましたので、どうぞ参考になさって下さい♪
それとリボン留めパーツの件!
ご指摘ありがとうございます、画像を載せるのをすっかり忘れておりました;
日除け布を使う際にリボン留めパーツはゴムに巻き付けて固定する感じにして頂くと、マジックテープ部分があまり気にならないかなと思います。
そちらの画像もこの記事内に追記掲載しましたので、どうぞ併せてご覧下さいませ(´∀`)
YouTubeでチューリップハットの作り方を見てつくったのですが、クラウンの上部分のはぎにたるみがあり、これは型紙がいけないのではないかと思い調べてうろこさんにたどり着きました
とても丁寧な説明でわかりやすいです
(以前も折り伏せ縫いのかぼちゃパンツの作り方を参考にさせていただきました)
1つお聞きしたいのですが、こちらの型紙はゴムでつながれる後の2枚が変わった形になっていますよね
まず開きのない普通のチューリップハットを作成してからこちらに挑戦しようと思っています
この場合、ベル型の型紙を6枚はぎあわせて作成すればよいでしょうか?
はじめまして!コメントありがとうございます。
かぼちゃパンツやチューリップハットの型紙を参考にして下さって嬉しいです♪
さてご質問の件ですが、後ろにゴムの無いバージョンで作るにはやよいさんのお考えの通りベル型6枚を接ぎ合わせて頂ければ大丈夫です^^
ツバの部分がヒラッとした、シンプルなチューリップハットが出来上がりますので是非一度挑戦してみて頂ければと思います。
他にも何かご不明な点などありましたらどうぞいつでもお気軽にコメント下さいね!
ご参考になれば幸いです(´∀`)
鳥と葉っぱの柄の生地かわいいですね。
どこのショップで売っている物なのでしょうか?
はじめまして!コメントありがとうございます^^
この生地私もすごくお気に入りなので、可愛いと言って下さって嬉しいです♪
同じ生地は楽天のこちらの店舗さんで今取り扱いがあるようです。
↓
https://a.r10.to/hamirb
ご参考になれば幸いです😊
こっちの布ではなく、黄緑色と黄色りぼんの帽子の方の生地はどこのショップでしょうか?
これは大変失礼しました。
こちらの生地はイオンモール系列に入っているパンドラハウスの店頭で購入した生地になります。
(購入した時期が少し前の事になりますので同じ物が今も取り扱いがあるかは分からないのですが…)
ご参考になれば幸いです。
既に表と裏のクラウンを縫い合わせてしまったのですが、ここからリボンを付けるのは難しいですよね…?
コメントありがとうございます♪
リボンというのは、頭囲部分に一周縫い付けるリボンの事でよろしかったでしょうか?
裏のクラウンにリボンの縫い目が見えるのさえ気にしなければ、後からでもリボンを付けるのは可能です^^
その場合、本来ならクラウンの内側に縫い込まれるリボンの端が表側に出てしまうことになりますので、リボン端を「三つ折りして縫う」「ボンドや火あぶりなどでほつれ止め処理をする」「裏側に折り込んで縫い止める」など、お好みに合わせて処理していただけるといいかなと思います。
ご参考になれば幸いです😊