2022年10月12日
入園入学グッズの「裏地」の小話
入園入学グッズの定番アイテムと言えば「袋系」。
特にレッスンバッグ(手提げ袋・絵本袋)、上履き入れ(上靴入れ)、お着替え袋(体操服入れ)あたりは定番中の定番ですよね。
「せっかくだから入園入学グッズを手作りしよう!」と思い立った貴方。
まず探すのは我が子が好きそうな生地ですね。
恐竜や車が好きな子。
ゆめかわキラキラユニコーンやくまが好きな子。
シンプルな無地が好きな子。
ネットの手芸屋さんを眺めてみたり、近所のお店を覗いてみたり。
そうこうして「これに決めた!」と、メインとなる布が決まったら、忘れてはいけないのが「裏地」のチョイスです。
基本的にはどんな布でも表地にも裏地にもなり得るわけですが、やはりそれぞれ相性の良い悪いもある訳でして。
今回はその「作るアイテムによる表地と裏地の相性」について考えてみたいと思います。
【レッスンバッグ(手提げ袋・絵本袋)・上履き入れ(上靴入れ)】
◆表地が「キルティング生地」の場合
◆裏地→「無し」…○
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…○
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…△
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…×
そもそもキルティング生地自体が、綿を薄手の布2枚で挟んで縫い合わせた物。
入園入学グッズ程度の使用頻度ならば、キルティング生地であれば裏地無しでまずは充分事足ります。
しかしながら「裏側もトータルで好みの感じにしたい」「生地端の処理をしたくないから裏地を付けたい」という理由で裏地を付けるのは充分に「あり」です。
その場合はおすすめはなるべく薄手の生地。
シーチング、ブロード、スケア、ローンなどであれば、内側でもたつくことも少なく、キルティング生地との相性もぴったりです。
◆表地が「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」の場合
◆裏地→「無し」…△
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…○
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…○
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…△
レッスンバッグなどの表地に選ばれることが多いオックスやツイルは、帆布ほどでは無いもののそれなりにしっかりとした生地。
裏地なしでも用途的にはさほど問題ないのですが、内側の生地端の処理や強度的な面を考えると裏地があった方が何かと安心です。
その場合相性が良いのはシーチングやブロードなどの薄手の生地、もしくは表地と同じくオックスなどの中厚手の生地。
作り方にもよりますが、レッスンバッグの縫い代は一番多いところで生地が8枚重なるので、表地裏地とも分厚い生地だと少し縫いにくいかもしれません。
◆表地が「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」の場合
◆裏地…「無し」…△
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…○
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…○
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…○
子どもが気に入る柄が、必ずしもオックスやキルティング生地にあるとは限りません。
素敵な薄手の生地を気に入ったなら、もちろんそれを表地にすれば良いのです。
その場合は裏地にしっかりとした生地をもってくれば問題なし。
結果として全体的な強度が保たれれば、用途としては大丈夫です。
では裏地無しだとどうなのか?
もちろん手提げとしての役目は果たしてくれます。
しかし園児や小学生などの小さい子が扱うことを考えると、ある程度バッグ自体が形を保たれている方が物の出し入れがしやすいでしょう。
また子どもによっては割と無自覚に乱暴に扱う事も多いので、強度的な面からも何かしらの裏地があった方が安心設計です。
【お着替え袋(体操服入れ)】
◆表地が「キルティング生地」の場合
◆裏地→「無し」…○
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…△
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…×
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…×
ここで言うお着替え袋とは、出し入れ口を紐で絞る巾着タイプの事を指します。
さてそんな「紐で絞る」という行為、園児さんや低学年の子には案外ハードルが高いものなのです。
単純に紐を引っ張る力が足りず、出し入れに難儀すると言うエピソードはよく耳にします。
キルティング生地はとにかく分厚い生地なので、1枚仕立ての裏地無しにしておく方が無難でしょう。
もし裏地を付けるとしてもなるべく薄い生地で。
余談ですがキルティング生地の場合、紐通し部分は少し幅を広めにしておいてあげると小さな子でも楽に絞ることが出来ます。
◆表地が「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」の場合
◆裏地→「無し」…○
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…○
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…△
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…×
お着替え袋というのはレッスンバッグと違って、基本的には「服」を入れる為のものなので、そこまで強度に拘ることはありません。
オックスなどの中厚手生地なら、裏地無しの1枚仕立てで充分その機能を果たします。
もちろん裏地を付けるのもOK。
しかしながら中厚手や厚手の生地をつけると、小さな子では紐で縛るのがやや難しくなり、また内側でモコモコともたつく場合もあります。
裏地を付けるなら、縫いやすさや使いやすさから考えてサラリと薄手のシーチングやブロードがおすすめです。
◆表地が「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」の場合
◆裏地→「無し」…一部を除き○
「薄手の生地(シーチング、ブロード、スケア、ローンなど)」…○
「中厚手の生地(オックス、ツイルなど)」…○
「厚手の生地(帆布、キルティングなど)」…△
先ほど書いたようにお着替え袋にはそれほど強度は必要ない場合が多いので、生地端の処理さえ内側でしっかりしておけば薄手の生地でも1枚仕立てで大丈夫なことは多いです。
ただ「薄手」と一口に言っても種類は色々あって、シーチングやブロードならば大丈夫かと思いますが、リバティのタナローンなどのような「とても薄い生地」は、小さな子が取り扱うことを考えると裏地無しでは若干不安が残ります。
また「縫いやすさ」という点から考えると、ロックミシンを持っていない限りほぼ「裏地無し=生地端をジグザグミシン処理」で行うことになるかと思いますが、このジグザグ処理というのは生地が薄ければ薄いほどやりにくい物なのです。
ミシン針が生地端を巻き込んでしまい、何となく美しくない見た目に仕上がることもしばしば。
もし「絶対に薄手生地で裏地無しで作りたい!!」という確固たるポリシーが無いのであれば、ジグザグ処理ストレスを回避するためにも個人的には「裏地あり」をおすすめ致します。
…と言うわけで、作るアイテム別による表地と裏地の相性・縫いやすさ・見た目(うろこの独断と偏見)をお送り致しました。
メインとなる表地が決まり、裏地の生地の種類まで決まれば、裏地の色柄に関してはお好きなテイストで選ぶのが良いかと思います。
一般的には表が柄物なら、裏地にもってくるのは
◆無地
◆ストライプ
◆チェック
◆水玉
…あたりが無難でしょうか。
メインの柄を邪魔せず、しかしアイテム全体の雰囲気も壊さないようにするには、表地に使われている色から選ぶと比較的まとまりが良くなります。
上の写真の上履き入れは、表地が「水色・ピンク・黄色」がにぎやかに使われた生地なので、裏地にも同じ3色が入ったカラフルストライプを使用しました。
また表が無地なら、裏地に柄物を持ってくるのもお洒落ですよね。
この辺りは完全に個人の趣味の範疇ですので、お子さんと相談しながら思いっきり好きなテイストでまとめて下さいね♪
それでは素敵な入園入学グッズ作りを!(´∀`)
作ってみた感想などコメント頂けると嬉しいです。
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【入園入学グッズ関連】
◇レッスンバッグ(絵本袋・手提げ袋)の作り方はこちら→★
◇上履き入れ(シューズバッグ)の作り方はこちら→★
◇お着替え袋(体操服入れ)の作り方はこちら→★
◇ナップナックの作り方はこちら→★
◇お弁当袋の作り方はこちら→★
◇コップ袋(折りマチ/裏地あり/切替あり)の作り方はこちら→★
◇コップ袋(折りマチ/裏地なし/切替あり)の作り方はこちら→★
◇ランチョンマット(額縁仕立て)の作り方はこちら→★
◇ランチョンマット(裏地つき)の作り方はこちら→★
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