お買い物の強い味方、エコバッグ。
最近では色々なタイプのエコバッグが流通していますが、自分の好きな生地で作るエコバッグは愛着もひとしおです。
本体は裏地無しの1枚仕立てでスッキリとさせつつ、生地端が表に出ない縫い方を。
持ち手部分には裏地をつけて、重たい荷物にも耐えられるように補強してあります。
今回はそんな丈夫でコンパクトな布製エコバッグの作り方を、無料型紙付きでご紹介します。
それでは材料及び作り方です。
【出来上がり寸法】
<平面時>
・横幅43cm×縦幅38cm(持ち手約47cm)
<立体時>
・横幅27cm×マチ16cm
【材料】
・本体生地…縦幅75cm×横幅95cm
・持ち手裏地…縦幅40cm×横幅95cm
・ゴム…17cm程度
・タグなど(お好みで)
【必要な道具】
・ミシンとミシン糸
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針(あればクリップ)
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・目打ち
・布用ペン
・仮止めのり(あると便利)
型紙を印刷する。
A4サイズで4枚。
画像を参照に型紙を切り抜き、のりしろで貼り合わせる。
生地を裁断する。
生地の裁断にはこちらの「三種の神器」がおすすめ!
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。
我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
今回のエコバッグなどのように大きめの型紙使う際でも、生地に型紙を乗せるだけでそのまま裁断に進めます。
「短時間で」「正確に」切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。
【裁断参考図1】
【裁断参考図2】
画像を参照に本体生地を折って「わ」を作り、型紙の「◎」印を「わ」にあわせて重ね、型紙通りに裁断する。
※左右がよく似た型紙なので、◎印を「わ」に合わせるのを間違えないようご注意下さい。
逆に置いて裁断すると、完成時に持ち手の内寸(腕を通す部分)が狭くなってしまいます。
裁断した生地を開くとこの様な形になる。
同じ様にもう1枚裁断する。
次に持ち手裏地用の生地を折って「わ」を作る。
この時、先に生地端を直線に切っておく。
画像を参照に今作った直線部分に型紙2の下線をあわせる。
◎印を生地の「わ」にあわせ、型紙通りに裁断する。
裁断した生地を開くとこの様な形になる。
同じ様にもう1枚裁断する。
本体生地が2枚。
持ち手裏地が2枚。
エコバッグを畳んだ時にまとめる用のゴムが1本。
お好みでタグなど。
底部分を袋縫いしていく。
まず本体生地を「外表」に重ねる。
生地端から5mmのラインを縫う。
(縫い初めと縫い終わりは返し縫い。以下「縫う」と書いてある箇所は全て同じ)
縫えたらこんな感じ。
縫い代を開いて、裏側にたたみ直す。
生地端から1cmの位置(赤線部分)を縫う。
開いたときに表側から生地端が見えていなければOK。
持ち手裏地の下側を5mm幅の三つ折りにする。
2mm程度内側を縫う。
縫えたらこんな感じ。
もう1枚も同じ様に縫う。
タグなどをつける場合はこの時点で縫い付ける。
見本作品では本体中央の上部に配置。
この部分は1cmは縫い代で隠れてしまうので(ピンクの部分)、それを考慮して位置を決める。
今回は生地端から3cm離して配置。
タグはまち針で留めにくい場合も多いので、布用のペンタイプ仮止めのりがおすすめ。
ペンタイプなので細かい部分にも塗りやすいのでおすすめ! 細かなパーツをとりあえず留めておきたい時にめちゃくちゃ重宝します。 1本持っているととても便利なアイテムです♪ | うろこ愛用、仮止めのり。
縫えたらこんな感じ。
ゴムを半分に折り本体中央部分におく。
生地端から5mm内側を縫って仮止めする。
(テープなどで留めておくとずれにくい)
本体生地と持ち手裏地を中表に重ね、生地端から1cm内側の位置(赤線部分)を縫う。)
ミシンのガイド線を頼りにそのまま縫っても良いし、型紙をもう1枚印刷して縫い代部分を取り除いた状態にし、持ち手裏地に出来上がり線を描いておくのもおすすめ。
個人的には水で消せるタイプが好きなので、こちらのチャコエースを愛用しています♪ | 水で消えるチャコペン。
縫えたらこんな感じ。
曲線部分に切り込みを入れる。
気持ち多めに入れておくのがおすすめ。
縫い代をアイロンで割ってから、持ち手部分から表側にひっくり返す。
アイロンで形を整え、生地端から2mm程度内側に押さえステッチを入れる。
縫えたらこんな感じ。
(反対側も同様に)
ゴムの部分は目飛びしやすいので、ミシンを低速にして慎重に。
本体を外表に重ね、生地端から5mm内側を縫う。
(両側とも)
この時持ち手裏地同士が綺麗に重なるように気をつける。
縫えたらこんな感じ。
裏側にひっくり返す。
角の部分は目打ちなどで直角になるように形を整える。
下側を8cm折り上げる。
生地端から1cm内側の位置(赤線部分)を縫う。
縫い代に厚みがあって縫い始めが縫いにくい場合は、ミシンの押さえ後側に別布などを挟んであげると段差が無くなってスムーズに縫いやすい。
縫えたらこんな感じ。
折り上げた部分は折りマチ部分になる。
負荷が掛かりやすい場所なので、しっかり重ね縫いしておくのがおすすめ。
表側にひっくり返し持ち手を「折り伏せ縫い」で縫い合わせていく。
(縫い合わせるのは、平面で置いたときに手前にくる持ち手同士)
持ち手を画像の様に外表に重ねる。
生地端は1.5cmずらして重ねる。
画像を参照に、手前側持ち手の生地端から5mm下側を縫う。
縫い代を開く。
長い方の縫い代を1cm折る。
そのまま短い方の縫い代に倒し、生地端から2mm程度内側(赤線部分)を縫う。
ここも厚みが出て縫い初めが引っかかりやすい。
その場合、最初は持ち手の2cm程度内側に針を落としてから外側に縫い進め、生地端まで来たら返し縫いで1cm程度戻す。
そうして針を刺したまま生地を180度回転させ、あとはそのまま進めるとスムーズに縫いやすい。
縫えたらこんな感じ。
布製エコバッグの完成です。
本体は1枚なのですっきりと。
生地端は全て隠れているので、見た目も綺麗です。
折り伏せ縫いはとっても丈夫な縫い方なので、頑丈さが要求される持ち手部分にはぴったり。
マチはたっぷり16cm。
食パンや牛乳、玉子パックに野菜類などをポンポンと気軽に入れられます。
【折りたたみ方】
エコバッグを平らに置く。
縦方向に3分の1の幅になるように折る。
持ち手部分の先端を三角に整え、本体側に倒す。
折りマチの幅(8cm)を目安にクルクルと折りたたむ。
最後にゴムでまとめて完成。
エコバッグ本体に使う生地によって、折りたたんだときの厚みが変わってきます。
左:オックス(5cmくらい) 右:ブロード(4cmくらい)
このあたりは好みになってくると思いますので、用途に合わせて生地を選んで下さい。
【今回使った生地など】
薄手コットン「Lace flower(レースフラワー)」
淡くあたたかみのあるグレーに繊細な花がランダムに描かれた、ナチュラルで上品な1枚です。
控えめな印象ですが案外華やかさがあり、私は実物を手にとってみて良い意味で予想外の可愛さにやられて購入してしまいました(´∀`) | イメージ的にはブロード程度の厚みで、とても縫いやすい生地です^^
ちなみにこの生地は同じ柄で「広幅タイプ」もあり、そちらを使えば生地幅×50cmで作れてしまうのでおすすめです。
↓ ↓ ↓
これは柄に「左右上下」がないランダム柄かつ広幅だからこそできる裁断です。 (※2024/7/24まで特別価格で出ているので要チェックです!) | こちらですね。
型紙はこちらになります。
エコバッグ無料型紙1-4.pdf
PDF形式です。
縮小・拡大無しでA4用紙4枚で印刷可能。
Adobe Acrobat Readerをお持ちで無い方は、先に無償ダウンロードしてからご利用下さい。
Adobe Acrobat Reader公式サイト
型紙は縫い代込みです。
印刷したときに記載してある5cmのラインが、実際紙の上で5cmになっているかどうかだけご確認下さい。
あくまでも「無料配布の型紙」です。
型紙自体のズレやレシピとして不完全な部分もあるかと思います。
利用は個人の責任でお願い致します。
完璧な型紙とアフターフォローをお望みの方はどうぞ市販されている有償の型紙をご利用下さい。
【商用利用について】
個人の範囲に限り商用利用を許可します。
当ブログの型紙で作った物をminneやメルカリ、バザー、フリーマーケット、店舗での委託などで販売するのはOKです。
企業(法人)及び店舗での商品化、有料教室での利用・二次配布は固くお断り致します。
※型紙そのものの、サイト、店舗、教室での二次配布・転売・オークション出品を禁止します。
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◆使用イメージ◆
【成人女性:身長156cm】
持ったときのサイズ感はこんな感じ。
持ち手の長さは、この身長だとさっと肩にかけられるくらいのサイズです。
もう少し身長が高い方や男性向けに作る場合は、もっと持ち手を長くアレンジしても良いかと思います。
【布製エコバッグにおすすめの生地】
基本的に薄手のシーチングやブロードから、中厚地のオックスやツイルまで、色々な生地で作ることが出来ます。
持ち手は裏地つきなので、本体生地は薄くてもさほど問題は無いです。
全体として薄さやコンパクトさを求めるのであれば、本体生地も持ち手裏地も薄手で組み合わせるのがおすすめです。
逆に本体も持ち手裏地も中厚手で作ると(例:オックス×オックス など)、持ち手部分はかなりしっかりとした仕上がりになり、重さもそれなりになってきます。
その辺りをどの程度気にするかによって生地選びは変わってきますが、よほど突飛な組み合わせをしなければ(例えば本体帆布×持ち手裏地デニム…とか)基本的には好きな生地で作っても問題無いかと思います。
今回のレースフラワーと同じシリーズの生地で、上品な可愛らしさ♪ オックスでしっかりとした仕上がりになります。 こちらも広幅×ランダム柄なので少ない用尺で作れます。 | 前回エコバッグの試作で使った生地。
柔らかいこっくりとした色使いで描かれた大小様々な花たち。 華やかさとレトロな可愛らしさが魅力の1枚♪ | 北欧風コットンタイニーガーデン。
デザインのアクセントに、墨色の英字刺繍柄タグを♪
割と大きめのタグなので、今回のエコバッグのように大きめの袋物にはぴったりです♪ | こちらの刺繍タグシリーズの「LAID BACK LIFE」です。
【その他うろこおすすめ生地と愛用ハンドメイドグッズ一覧】
☆うろこの楽天ROOM☆
好みの生地で作るコンパクトで丈夫な布製エコバッグ。
基本的な作り方はとてもシンプルなので、あとは用途に応じて縦幅や横幅、マチの長さや持ち手の長さなどは自由にアレンジしてみてくださいね^^
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