
赤ちゃん育児の必須アイテム、抱っこ紐。
お出かけに、家事の最中に、寝かしつけに…と大活躍の抱っこ紐を、自分好みにカスタムするのにぴったりなのが「フードカバー」の自作です。
抱っこ紐の中でも特に幅広いシェアを誇る「エルゴ」の抱っこ紐に付いているスリーピングフード。
これは眠ってしまった赤ちゃんの首がカックンとなってしまうのを防いでくれる物ですが、寝汗やよだれがついてしまったりで意外と汚れてしまうのにもかかわらず、洗濯することが難しい部分でもあります。
そんなスリーピングフードの上からすっぽりとかぶせてしまうのが「フードカバー」です。
汚れたらサッと取り外して洗える上に、お気に入りの生地で作れば他の人と被りがちなエルゴをオリジナリティ溢れる一品にカスタム可能なアイテムです。
今回は元からついているスリーピングフードの形に合わせて立体的に作るエルゴフードカバーの作り方を、無料型紙付きでご紹介します。
それでは材料および作り方です。
【出来上がり寸法】
縦約35cm×横約26cm(ゴムを通した後のサイズ)
【材料】
・ダブルガーゼ…45cm×22cm(表地用)2枚
・ダブルガーゼ…45cm×22cm(裏地用)2枚
・平ゴム(5mm幅)…60cm以上
※実際使用するのは22cm×2=44cmだが、作業効率上60cm以上ある方が好ましい
・綿テープ(2cm幅)…40cm×2本
(もしくは4cm×40cmの薄手の布を2枚)

型紙1と2を印刷し、生地のカット線で切り抜く。

のりしろで貼り合わせる。

生地を裁断する。
生地裁断の三種の神器
裁断がやみつきになる切れ心地。
安心の広さと包容力抜群のタフガイ。
押さえた生地は決して逃がさない。我が家の三種の神器。
作業効率が格段にアップします(´∀`)
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。

表地同士、裏地同士が左右対称になるように裁断する。

型紙を参考に、表地にボタンホールの位置を書き込む。

ボタンホールを作る。

リッパーで穴を開ける。

ボタンホールの完成。
もう1枚の表地にも同様にボタンホールを開ける。
※ボタンホール以外のベルト通し穴を作る方法について※ボタンホールは「ボタンホール機能付きミシン」を持っている前提の作り方です。
「手縫い派」の方、もしくは「ボタンホール機能がついていないミシン派」の方向けに、ボタンホールの代替案を考えてみました。
↓ ↓ ↓
エルゴフードカバーのボタンホール、手縫いの場合の代替案もちろん手縫いでもボタンホールは作れますが(手間はかかりますが…)よければ上記記事も参考にしてみて下さい(´∀`)

表地同士を中表に合わせる。

まち針で留め、生地端から7mmの部分を縫う。

縫い代をアイロンで割る。
カーブの部分はアイロンが当てにくいので慎重に…。

割った縫い代を隠すように、綿テープをとめる。
【綿テープとは?】
その名の通り、綿素材のテープ(リボン)のことで、中でも「平織りタイプ」の物はお名前テープ・タグテープ・スタンプテープとして使ったり、簡単な持ち手としても使う事が出来る物です。
↓

1つあると何かと色々な用途に使えて便利なので、私はいつもこの2cm幅のものを常備しています。
↑お稽古バッグの持ち手に使ったり、名前を書く部分にしたり。
↑内側のタグに使ったり。5mって案外すぐ無くなるもんです…。
【綿テープを使用しない場合は?】
4cm×40cmの布を用意し(バイアスじゃなく直線裁ちでも大丈夫)、両側をアイロンで折って「2cm×40cm」の状態にして下さい。
この時使う布は出来れば薄手の物が良いです。(綿ローン、スケアなど)
要は表地の中央の縫い代を隠す為の物です。
お好みでどうぞ。

光に透かしてみたところ。
綿テープが縫い代の中央に来ているかどうかを確認する。

綿テープの両端から2〜3mm程度の部分を縫う。

表側から見たところ。
中央の縫い目の両側に、縫い目が2本通る仕上がり。

上部の両端を7mm程度の三つ折りにして縫う。

下部を1cm程度の三つ折りにして縫う。
これで表地の完成。

裏地も同様に縫い合わせる。

上部を袋縫いする。
まず表地と裏地を中表に合わせ、5mm程度の部分を縫う。

縫い代をアイロンで割る。

表側にひっくり返し、アイロンで縫い代を落ち着かせる。
生地端から1cmの部分を縫う。

きちんと袋縫い出来ていれば、裏側に縫い代がはみ出る事が無い。

再度中表に合わせ、生地端から5mm程度の部分を縫う。

この時、上部・下部ともに角がきちんと合わさっているかどうか要チェック。

左右両側を縫ったら、アイロンで縫い代を割る。

表側に返し、アイロンで縫い代を落ち着かせる。
ゴム通し部分を作るため、両端から1cmのラインを縫う。

ゴムを通す。

ゴムの端から22cmの部分に印を付ける。
※この時点でゴムは切らない。

ゴム通しや安全ピンなどを使ってゴムを通す。

端までゴムが通ったらゴム通しからゴムを外し、ゴム端がちょうど生地の内側に隠れるように位置を調整し、縫い止める。
(※ここはガッツリしっかり2往復くらい縫う)

逆側からゴムを引っ張りつつ生地を寄せる。
最初に付けた22cmの印が見えたら生地端とラインを合わせて赤線の部分を縫い、ゴムを切る。
※この時ゴムを引っ張るための持ち手部分が必要なので、ゴムは60cm以上ある方が望ましい。
反対側にも同様にゴムを通す。

エルゴ立体フードカバー、完成です。
【フードカバーの付け方】
まずエルゴ本体のスリーピングフードについているベルトを外す。

上からするするとフードを入れ込む。

上側両端のベルト穴から、ベルトを引っ張り出す。

先ほど外した本体のベルトを、フードカバーのボタンホールに通す。

ベルトを元のように戻し、装着完了。

着用イメージ。
スナップボタンを留めたところ。
赤ちゃんの頭に沿ってふわっと丸くなります。

フードカバーを使用していないときは裏地が見えるのでこんな感じ。
2本のベルトを通してあるのでフードカバーが本体から抜け落ちることはありませんが、ズレが気になる方は適宜スナップボタンなどを追加して付けて下さい。
型紙はこちらになります。
↓
エルゴフードカバー無料型紙1.pdfエルゴフードカバー無料型紙2.pdfPDF形式です。
縮小・拡大無しで、各A4用紙1枚で印刷可能。
Adobe Acrobat Readerをお持ちで無い方は、先に無償ダウンロードしてからご利用下さい。
Adobe Acrobat Reader公式サイト型紙は縫い代込みです。
【商用利用について】
型紙は個人レベルでの商用利用可です。
どうぞお気軽にご利用下さい♪
もしブログなどお持ちでしたらご紹介下さったりリンクを貼って頂けると嬉しいです(´∀`)♪
型紙シリーズ名→「UROKO*handmade」
※型紙そのものの二次配布・転売・オークション出品はご遠慮下さい。
【
エルゴフードカバー型紙利用についての注意】
1.管理人うろこが持っているエルゴは、長女が0歳の頃(2010年)に買った物です。
現在エルゴはロゴマークも一新され、少しずつ種類も増えてバージョンアップされています。

このエルゴフードカバーは私が持っているエルゴを元に作成したので、エルゴによってはジャストフィットしない恐れもあります。
またエルゴの種類によってはベルトが外れないタイプもあるようです。その場合は装着が出来ません。
2.型紙の「出来上がり線」はおおよその目安です。
作り方手順で縫い代が「5mm/7mm/1cm」と細かく記載してはありますが、あまり神経質にならずに縫って下さい。
また型紙を印刷した際に、無料型紙1に記載してある「18cm」のラインが、実際に紙の上で18cmになっているかどうかだけご確認下さい。
以上2点をご了承の上ご利用下さい。【作り方と生地について】

今回紹介した作り方では、裏面に綿テープを使ったり袋縫いをしたりと、とにかく縫い代が表面に出てこない作り方となっています。
これは今回見本で作ったフードカバーが「
ダブルガーゼ」を使用している事に関係しています。
・フードカバーは赤ちゃんに頭/顔部分に直接触れるアイテムであること
・夏は通気性が良く、冬は保温性もあるので通年使えること
・洗濯したときに乾きが早いので、赤ちゃんグッズには向いていること
…などの理由からダブルガーゼで作りました。
まあもっとも
単純に私が生地の中で一番ダブルガーゼが好き、というのもあるのですが…( ・∀・)ウフフ
ダブルガーゼは数ある生地の中でもトップクラスで「ほつれやすい生地」です。
なので極力縫い代がむき出しにならない作り方を考えました。
これがもっと他の生地…オックスやシーチング、スケアやツイルなど、目の詰まった生地ならさほどボロボロにほつれてこないとは思います。
縫い代がむき出しになると言ってもあくまでも内側での話なので、もし「面倒くさい!!ヽ(`Д´)ノ」と感じるなら、生地端をジグザグ処理するだけ…あるいは生地によっては切りっぱなしでもいいんじゃないかと思います。
極端にゴワゴワした分厚い生地でなければ、どんな生地でもフードカバーは作れます。
そこはもうハンドメイドの自由な点だと思いますので、どうぞお好みでアレンジして下さい(´∀`)
あと今回表地と裏地は別の柄で作成していますが、もちろん両面同じ生地でOKです。
ちなみに今回使った生地。
↓

HINODEYAさんはオリジナルダブルガーゼを数多く取り扱っていますが、こちらの小花シリーズはダブルガーゼでも生地がしっかりしていて、「裁断した側からどんどんほつれていく!」という事はありませんでした。
従って縫うのもやりやすい方だと思います。
小花柄でも甘すぎないのが良い感じです。

裏地にはこちらのnina(ニーナ)シリーズの北欧花ダブルガーゼを。
このシリーズも生地感がサラッとしていて、裁断・縫製ともにやりやすいです。
というか単純にこのニーナの北欧柄シリーズの雰囲気が大好きで…。
以前は同じ柄の黄色で
エルゴよだれパッドを作りました。
他にも色々利用したいシリーズです。
ダブルガーゼと一口に言っても、柄の雰囲気と扱いやすさはピンキリです。
もし私と同じく「ダブルガーゼで作ってみる!」という方は、色々探してみて下さい(´∀`)
私は無地のダブルガーゼはこちらで買うことが多いです。
↓
私の好きなパステル系の微妙な色合いが30色近く揃っていて、1m500円以下はかなりありがたいお値段。
水通し後の柔らかさもなかなかのものです♪
柄物のダブルガーゼはこの店が豊富。
↓

Fabric House Iseki
ダブルガーゼカテゴリーだけで200以上のお品が揃っています。
ジャンルも赤ちゃん柄・ポップ柄・北欧柄・作家物と色々。
商品毎の期間限定セールもよくやっているので、一度覗いてみる価値ありの大手店舗さんです。
見てるだけでも楽しいです。
【ダブルガーゼの水通しについて】
一応生地を裁断する前には水通しをオススメしています。
が、ダブルガーゼと一口に言っても生地メーカーによっては縮み具合も様々。
水通ししないとどうなるのか?は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
↓
ダブルガーゼの水通しをしないとどうなるのか実験してみた。
新生児から2歳ぐらいまで長い期間頻繁にお世話になる抱っこ紐。
毎日使う物ですし、自分好みに色々アレンジ・カスタムするとちょっと育児が楽しくなるかもしれません。
エルゴカスタムセットの残りの3つもよければご覧になって下さい。



その他当ブログの無料型紙/作り方一覧はこちらからどうぞ。
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