自分の好きなサイズに合わせて作る、水筒カバーの作り方です。
円筒形ではなく直方形なのでハンドメイド初心者さんにも縫いやすく、内側のクッションが抜けにくさをサポートしてくれます。
また肩紐部分は取り外しが可能なので、肩掛けタイプにも手持ちタイプにも変更可能です。
今回はこのアレンジ自在な水筒カバーの作り方を、詳細な手順画像付きでご紹介します。
それでは材料及び作り方です。
【材料】
・表地…オックスやシーチングなどお好みの生地
・裏地…キルティング生地
・内クッション…キルティング生地
・接着芯…中厚地以上の厚さのもの
・Dカン…2個
・Dカン用タブ布…2枚
【必要な道具】
・ミシンとミシン糸
・裁ちばさみ(もしくはロータリーカッター)
・まち針(あればクリップ)
・アイロン
・糸切りばさみ
・定規
・布用ペン
【生地の裁断サイズの計算方法】
上記計算式に沿って、実際に計算例をあげてみます。
例1)この水筒の場合は直径が5.5cm、「カバーに入れたい長さ」が16cm。
ここに「1cm」を足して
・16cm+1cm=17cm
出来上がりの「カバーの高さ」を「17cm」とします。
・生地の横幅(A)→5.5cm+5.5cm+2cm=13cm
・生地の縦幅(B)→17cm×2+5.5cm+2cm=41.5cm
よって、表地裏地の裁断サイズはそれぞれ「横幅13cm×縦幅41.5cm」となります。
ここで表地を「上布12cm、底布5cm」で切り替える場合、
・上布縦幅(B)→12cm+2cm=14cm
・底布縦幅(C)→5cm×2+5.5cm+2cm=17.5cm
横幅は切替しない場合と同じなので、上布底布の裁断サイズは「上布…横幅13cm×縦幅14cm」「底布…横幅13cm×縦幅17.5cm」となります。
例2)この水筒の場合、「カバーに入れたい長さ」が15.5cm
ここに「1cm」を足して
・15.5cm+1cm=16.5cm
出来上がりの「カバーの高さ」を「16.5cm」とします。
・生地の横幅(A)→8cm+8cm+2cm=18cm
・生地の縦幅(B)→16.5cm×2+8cm+2cm=43cm
よって、表地裏地の裁断サイズはそれぞれ「横幅18cm×縦幅43cm」となります。
ここで表地を「上布10.5cm、底布6cm」で切り替える場合、
・上布縦幅(B)→10.5cm+2cm=12.5cm
・底布縦幅(C)→6cm×2+8cm+2cm=22cm
横幅は切替しない場合と同じなので、上布底布の裁断サイズは「上布…横幅18cm×縦幅12.5cm」「底布…横幅18cm×縦幅22cm」となります。
【「カバーに入れたい長さ」に1cm足すのは何故?】
このレシピは内側にキルティング生地を使うので、表地と裏地を重ねたときに生地の厚みなどで内側の容量がどうしても少なくなる為、それを補うための1cmです。
必要サイズが計算できたら生地を裁断する。
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巾着カバー類などのように、長方形・正方形の直線を「短時間で」「正確に」切りたい時には最適のアイテム。
今後色々なハンドメイドに挑戦してみたいな〜とお考えの方には、是非オススメしたい3点グッズです。
見本作品は「切り替えあり」で作っていきます。
上布が2枚、底布が1枚、裏地のキルティング生地が1枚、タブ用布が2枚。
今回「内寸1.2cm」のDカンを使用するので、タブ用布は「横幅4.8cm×縦幅5cm」を2枚裁断。
(使うDカンの内寸にあわせて自由にアレンジして下さい。例:内寸1.5cmのDカン→タブ布横幅6cm×縦幅5cm など)
内側のクッション用キルティング生地が2枚。
縦幅は12cm固定。
横幅は「本体生地横幅-4cm」となります。
(見本は本体生地横幅が13cmなので、クッション用生地横幅は9cm)
接着芯は表地と同じサイズを同じ枚数用意する。
重さのある水筒をしっかりカバーするため、接着芯は「中厚地」以上のものがおすすめです。
表地に接着芯を貼る。
上布と底布を画像の様に中表に合わせ、縫い代1cmで縫い合わせる。
(縫い初めと縫い終わりは返し縫い。以下「縫う」と書いてある箇所は全て同じ)
※柄に上下の向きがある場合は縫い合わせる方向に気をつける
縫えたら生地を開き、縫い代を底布側に倒す。
画像を参照に赤線部分に押さえステッチを入れる。
縫えたらこんな感じ。
もう1枚の上布も同様に縫い合わせる。
両方を縫い合わせて長さが裏地と同じになっていればOK。
表地を切替せず1枚布で作る場合は裏地と同じサイズの生地を用紙し、この工程は飛ばして下さい。
表地を中表に半分に折り、生地端からそれぞれ1cm内側(赤線部分)を縫う。
この時切り替え部分の境目がきちんと合うように注意する。
(この部分だけ手縫いで軽く縫っておくのもおすすめ)
縫えたらこんな感じ。
画像を参照に「マチ(水筒直径)の半分の大きさの正方形を描く。
生地の向きを変えて画像の様に折る。
先ほど描いた線が「マチの長さ(水筒直径)」と同じになっているか確認する。
線の上を縫う。
マチが縫えたら三角の先端を切り落とす。
上側から1cmの位置で画像の様に折り返す。
両サイドの縫い代はしっかりと開いておく。
切り替え部分の縫い代が分厚くなる場合は、少しカットしておくのもおすすめ。
表地部分の完成。
内クッション用の生地を、幅3cmの四つ折りにする。
画像を参照に裏地本体とクッションの中央を合わせ、上から5cmの位置に縫い付ける。
(この時「わ」になっている側を下にする)
縫えたらこんな感じ。
反対側にも同じ様に縫い付ける。
中表になるように半分に折り、生地端からそれぞれ1.1cm程度内側(赤線部分)を縫う。
※裏地のキルティング生地の方が分厚くなるので、少し縫い代を多めに取っておくと内側に合わせたときに収まりが良くなります。
表地と同じ様に正方形を描く。
生地の向きを変えて折り、線の上を縫ってマチを作る。
先端は切り落としておく。
上の部分を1.5cm折っておく。
タブを作る。
4.8cm幅側に、画像の様に4等分の折り目を付ける。
両側を折ってから更に半分に折る。
生地端から2〜3mm内側を縫う。
縫えたらこんな感じ。
Dカンを挟んで半分に折り、端から5mm内側を縫う。
厚みがあって縫いにくい場合は、ミシンの押さえの後側に厚みがある物を挟んでやると縫いやすい。
縫えたらこんな感じ。
表地の中に裏地を入れ込む。
両脇の縫い目同士の位置を合わせ、表地に対し裏地が2mm程度内側になるようにする。
タブは本体から1.5cm程度出ている状態に挟む。
分厚くてまち針が通りにくいので、仮止めのりやクリップなどで固定するのがおすすめ。
生地端から5〜6mm内側のラインを、ぐるりと一周縫う。
※直径の小さな水筒のカバーの場合は少し縫いづらいのでゆっくりと!
挟んであるDカンなどをミシンが巻き込まないように、充分に注意しながら縫って下さい※
水筒カバーの完成です。
【肩紐・持ち手など】
使用する場面の必要に応じて、肩紐や持ち手を用意して下さい。
◆持ち手タイプ◆
学校などで机の横に提げておく時や、自分のカバン、ベビーカーなどに引っ掛けておく場合におすすめです。
【自作する場合の材料】
・生地…幅3cm×長さ40cmを1枚
・ナスカン(内寸1cm)…2個
アイロンで4等分の折り目を付ける。
両側を折ってから更に半分に折る。
生地端から2〜3mm内側を縫う。
縫えたらこんな感じ。
ナスカンに通し、画像を参照に「3cm→1.5cm」と折り、5mm間隔で2箇所縫う。
(反対側も同じ様に)
持ち手の完成。
本体に取り付ける。
持ち手の長さはお好みに合わせてアレンジして下さい。
100均などにも売っていますので、お好みに合わせてどうぞ。 | 最初から持ち手として売っている物もあります。
◆肩紐タイプ◆
水筒の持ち歩きとしてスタンダードな肩紐タイプ。小さなお子さまにもおすすめ。
【自作する場合の材料】
・生地…8cm×130cmを1枚
・ナスカン(内寸2cm)…2個
・ベルト送り(内寸2cm)…1個
肩紐用の生地に、幅2cmの折り目をつける。
タブと同じ様に「両側→更に半分」に折りたたみ、両端を縫う。
縫えたらこんな感じ。
市販のアクリルテープやカバンテープなどを使用する場合は、この工程は飛ばして下さい。
肩紐に金具を取り付けていく。
最初にナスカンを画像の様に通し、端を5cm折り返す。
更に1.5cm内側に折り込み、端から5mmずつ間を空けて2箇所縫う。
縫えたらこんな感じ。
次にベルト送り→もう一つのナスカンの順に、画像と同じになるように通す。
画像を参照に、紐の端をベルト送りに通す。
ベルト送りを基点として「3.5cm→1.5cm」になるように紐を折る。
端から5mmずつ間を空けて2箇所縫う。
肩紐の完成。
あらかじめ両方用意しておけば、状況に応じて肩紐と持ち手を使い分けできるのでおすすめです。
【内クッションのボリューム調整について】
直径の大きな水筒のカバーなどの場合、基本レシピの内クッションだと少し物足りない事もあります。
まず表地に裏地を差し込んでみた時点で、一度水筒を入れてみて下さい。
その際もう少しきつめにしたい、ボリュームが欲しい…となったら、上記画像を参照に内クッションに追加でキルティング生地のハギレを差し込んでください。
逆に直径の小さな水筒の場合でちょっときつすぎる?となった場合は、内クッションの内側生地を少しカットしてください。
出し入れしやすく抜け落ちにくいボリューム感に調整してみてくださいね(´∀`)
【使用生地について】
白地にカラフルな水彩がとっても愛らしい1枚です♪ 7/1まで決算価格で出ています。おすすめ! | 私のお気に入りのウサギ柄生地。
表地にあわせて選んで下さいね。 | ごくごくスタンダードな無地のキルティング生地。
【商用利用について】
個人の範囲に限り商用利用を許可します。
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水筒カバーは結構傷みやすく、気がつけばボロボロに…なんて事も多いアイテム。
カバーだけ買い直すのもな〜という方に、直線だけで縫いやすくフィット感のある水筒カバーのハンドメイドはおすすめです^^
がっつり丈夫な帆布で作るのもいいですし、中に「バッグの底板」を小さくカットして仕込むのも良いですよ😊
ぜひお好きな生地で作ってみて下さいね!
一緒に肩紐カバーもどうぞ。
↓ ↓ ↓
ダブルガーゼの水筒肩紐カバーの作り方【無料型紙あり】
水筒の肩紐が食い込んで痛い!というお子さん向けに作ってあげたい肩紐パッド。
バイアステープやボタンを使わない、シンプル簡単な作り方です。
ダブルガーゼの水筒肩紐カバーの作り方【巻き付けタイプ】
こちらは肩紐にクルッと巻き付けて使うタイプの肩紐カバーです。
水筒本体から肩紐が取り外し出来ないタイプの物でも、安心して使って頂けます。
その他当ブログの無料型紙/作り方一覧はこちらからどうぞ。
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